絵本の力 言葉の力
2023.07.14
不安な時代を生きる 子ども おとなへ おまじないのことばのプレゼントを!
おはようございます。今日明日は曇り空で気温も高いようです。熱中症に気を付けながら、子どもたちと元気に過ごしていきます。
さて、今日は最近読んだ絵本を紹介します。保育園で情報誌「絵本フォーラム(年6回 2070円)」という新聞を年間購読しています。NPO法人「絵本で子育て」センターが発行している読み物です。八ヶ岳の絵本美術館に行ったとき出会うことができました。内容は年齢に合った絵本の紹介、育児に疲れた時、絵本に助けられた経験談、現在進行形の育児の悩み等、まさに保護者の皆様、保育者が読むに値する情報誌と言えます。園で保管していますので興味のある方はぜひお申し付けください。
今回は132号で紹介のあった「つるかめ つるかめ」を紹介します。ご存じの方もおいでかと思いますが、この言葉は「となえ言葉」です。「くわばら くわばら」、「いたい いたいの とんでけー」など、子どものころ親や大人から暖かな眼差しと共に、慰められた経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。筆者のお母さんは、育児で行き詰った時、よく涙を流しながらこの絵本を読み元気をもらったそうです。絵本は子どもに効力あるばかりではありません。読み聞かせる大人自身、そして子どもと一緒に目を通し読むことでも心は穏やかになったり、ワクワクと楽しい気分になることもできるのです。
私は養成校勤務時代から、わらべうた(阿部ヤエ・コダーイ)、絵本、遊びについて今も学ばせていただいています。昔からの子育て文化は、育児、保育にとって重要な真実を語っているからこそ残っています。皆様もぜひ「とっつきやすいところ」から触れてみてください。心で感じることができます。嫌なことがあった時「つるかめ つるかめ」、「だいじょうぶ だいじょうぶ」と唱え縁起直しで、負の気持ちを吹き飛ばしましょう。いいですよ!行ってらっしゃい。
おはようございます。今日明日は曇り空で気温も高いようです。熱中症に気を付けながら、子どもたちと元気に過ごしていきます。
さて、今日は最近読んだ絵本を紹介します。保育園で情報誌「絵本フォーラム(年6回 2070円)」という新聞を年間購読しています。NPO法人「絵本で子育て」センターが発行している読み物です。八ヶ岳の絵本美術館に行ったとき出会うことができました。内容は年齢に合った絵本の紹介、育児に疲れた時、絵本に助けられた経験談、現在進行形の育児の悩み等、まさに保護者の皆様、保育者が読むに値する情報誌と言えます。園で保管していますので興味のある方はぜひお申し付けください。
今回は132号で紹介のあった「つるかめ つるかめ」を紹介します。ご存じの方もおいでかと思いますが、この言葉は「となえ言葉」です。「くわばら くわばら」、「いたい いたいの とんでけー」など、子どものころ親や大人から暖かな眼差しと共に、慰められた経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。筆者のお母さんは、育児で行き詰った時、よく涙を流しながらこの絵本を読み元気をもらったそうです。絵本は子どもに効力あるばかりではありません。読み聞かせる大人自身、そして子どもと一緒に目を通し読むことでも心は穏やかになったり、ワクワクと楽しい気分になることもできるのです。
私は養成校勤務時代から、わらべうた(阿部ヤエ・コダーイ)、絵本、遊びについて今も学ばせていただいています。昔からの子育て文化は、育児、保育にとって重要な真実を語っているからこそ残っています。皆様もぜひ「とっつきやすいところ」から触れてみてください。心で感じることができます。嫌なことがあった時「つるかめ つるかめ」、「だいじょうぶ だいじょうぶ」と唱え縁起直しで、負の気持ちを吹き飛ばしましょう。いいですよ!行ってらっしゃい。
カテゴリ:子育て
タライを囲んで遊ぶ素晴らしさ!
2023.07.12
さあ 今日は洗濯あそび!
7月11日 タライを囲んで
今日も朝から異年齢混合クラスでスタートです。保育環境は安心できる慣れた人、好きな物的環境ばかりではありません。生活が安定してくれば、変化も必要になってきます。泣いて登園するときは、最も安心できる場(家庭、父母)からの分離が、最大の泣き所であることが多いです。しかし、次に安心できる保育士、さらに気の合った仲間がいることで、自分の気持ちを切り替えその楽しさに没入することで、だんだんと寂しさから楽しさへと心が移っていきます。
ですが、人間同士は必ずしもぴったり合う(相性)相手ばかりでないことは周知の事実ですね。だから小さい子を面倒見たい子は、小さい子といることで、自分の役割、やりがいを見つけ自己実現し安定します。保育士に対してもリズムや性格が合わないこともあります。我々は感じても、一切表に表すことができない職務であることは言うまでもありません。しかし人と人との相性は必ず存在していますので、積極的に様々な人間関係の量の確保をしていった方が良いと考えます。友だちや信頼できる人を最終的に選択するのは本人です。子どもたちが親、生まれ、先生を選ぶことができないとすれば、せめて他の人、環境が世の中にはたくさん存在していることを、幼い時から知らせていくことが、ひとりの人間の成長にとって大切であると思います。子どもの人生は親や教師のものではなく本人のものです。自立、自律のためには、子どもの成長に合わせた選択可能な環境が大切です。
そして、今日行った洗濯などの生活習慣は、今の時代は一切見受けられなくなりました。しかし昭和の初めころまではタライを囲んで日常的な対話(ぐち、子どもの成長、不安のやり取り)が存在していたはずです。子どもたちの様子を視てください。顔を見合わせ同じことを行い、楽しさや気持ちよさを共有するにはもってこいの環境だと思いませんか?「たらい」だからこそなせる業なのです。昔の人々はこのように毎日の生活空間の中に、隣近所とのコミュニティーの時間を必然的に持っていました。「くらし」は煩わしさもありますが、すくわれることもあるのです。だからこそ「利他」の心を持った生活を持続できたのだと思います。
今の時代同じことはできませんが、隣近所、同じ保育園、幼稚園、学校、地域、そのすべてにおいて関わる人々が「意識するだけで世界の見え方は変わってきます。」
この子どもたちの姿は、疎遠になる人間社会、争い続ける人間社会への訴えだと思います。「みんなと生活したい」、「みんなとあそびたい」、「私はつながりたいの!」、そんな素直な人間らしい思いが、子どもたちの姿から伝わってきます。教えられます。
カテゴリ:子育て
水のすばらしさと子どもの成長
2023.07.10
昨今の天気は蒸し暑さも重なり、外遊びは長くはできません。熱中症情報でも「危険」となっています。かといって外で活動しているから必ずしも発症するとも限りません。熱中症は室内でも発症しますので、何に注意しなければならないかを、明確にしておくことが大切です。体温の上昇は体以外の外的条件に、どれだけ適応できる能力があるかです。個々人によってもその力は異なるため、個に注意を払っていくことが当然必要です。日頃の体力、活動、家庭での生活状況、その日の体調等々様々な要因が重なり、乳幼児の健康は一気に良くもなれば悪くもなります。その見極めをしていかなければならないのです。
なのはな組の子どもたちは、昨年の経験、仲間の行動、水の性質などをよく知っているため、少しだけ大人がきっかけを与えるだけで、頭から水をかぶることができます。結果的に「気持ちはよい」、「頭の温度は下がる」等の効果がてきめんに現れます。れんげ組の子は、そこまでの経験や、物を操作する力、水への恐怖や安心感もまだまだですので、大きい子たちがやっていることまでは行いません。このあたりが体験と成長の証と言えます。
そして結果水に触れることで、熱中症から遠ざかり、さらに心も「遊びきった」、「気持ちよかった」、「楽しかった」という大きな満足を得ることができるのです。この満足は当然食事、睡眠にも心地よい影響を及ぼします。「暑い季節を乗り切る」、「子どもの成長を促す」、これらの課題は「水で遊ぶ」によって、相応な解消と成長を促していると言えます。
私は10年前まで幼児から高校生までの子どもたちと鈴鹿の山で、子どもたちと登山キャンプを行っていました。標高300メートルくらいでは、ほとんど平地と変わらないくらい夏の気温は上がります。しかし、山には冷たい川の水、温度を下げてくれる樹木がたくさんありました。その自然の財に、時には高い所から飛び込んだり、登山でほてった体を標高1200mの冷風にさらすことで気持ちよさを得、健康を保つことを子どもたちと一緒に体験し伝えてきました。
自然は偉大です!しかし、その体験を過ごす子どもには、率先してその素晴らしさを楽しむ大人、仲間の存在がなくてはならないのです。自分の身を守り、健康でいられる術を身につけていくためには、自己の体の感覚も知り、コントロールできるように、体験機会を与えていくことはとても大事なことです。特に幼い子どもたちは「命の危険」に近いと言えます。そのリスクを常に測りながらも大胆に遊ぶことは、自己判断力、心と体を強くすることにつながる貴重な体験であると考えています。
カテゴリ:生き物・自然・人間
星にねがいを
2023.07.07
おはようございます。今日も天気はよさそうです!
第三十一候「温風至 (あつかぜいたる)」 7/7~7/11頃
【七十二候が小暑の初候に変わり、熱い風が吹き始める頃となりました。この時節の前後に梅雨が明けますが、梅雨明け頃は、湿った暖かい空気が流れ込みやすいため雷雲が発生しやすく、突然の雷雨、突風が起こることも。また、強い日差しと共に気温が一気に上がるので、注意が必要な時季でもあります。「温風至」の温風とは、梅雨明けの頃に吹く南風のことで、「白南風 (しろはえ)」と呼ばれます。ちなみに、梅雨の間に吹く南風は「黒南風 (くろはえ)」です。どちらも亜熱帯から吹く暖かく湿った風ですが、雨雲が覆う梅雨空では黒、さわやかな青空の下では白と、風にも色をつけて言い表しました。これから日に日に暑さが増していきます。】
七夕に寄せて
七夕伝説は子どものころから慣れ親しんでいますが、今日は「双子の星(宮澤賢治)」という作品(第1章)を紹介します。【天界にすむチュンセ童子とポンセ童子は双子のきょうだい、決まった時間に笛を奏でるのが神(王)様から授けられた使命です。一方サソリはいつも決まった西の空に輝く赤星、カラスも役割を持ち、役割を果たせなくなった時、天から海の底へ落とされます。そんな時水を飲みにやって来たサソリとカラスは、日頃からの仲の悪さが爆発し、双方が傷つきます。双子星は自力で歩けないサソリを家まで送ろうとしますが、力尽き倒れてしまいます。そんな時すべてを見ていた天の神様が皆を助けます・・・・】このお話には死力を尽くし他者を助けることが人として大切であることを伝えています。実は賢治はきょうだい星を「自分と早世した妹 とし」に当てはめているとも言われています。遥か天空でいとしい妹に再会することを願っていたのかもしれません。私の言葉足らずよりも現代は「ユーチューブ」があります。ご興味のある方はぜひ「賢治のトランク」で検索してください。七夕の夜を素敵なお話や歌を観聴き、瞬く星たちを眺め過ごすのも、心が澄み渡り良いものです。
「星めぐりの歌」宮沢賢治作詞作曲
あかいめだまの さそり ひろげた鷲の つばさ あをいめだまの 小いぬ、ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ つゆとしもとを おとす、 アンドロメダの くもは さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに 五つのばした ところ。 小熊のひたいの うへは そらのめぐりの めあて。
夕刻
神様、仏様、ご先祖様、人は都合よく「希望を叶えたい時」のみ頭を下げ、かしこまってお願いをします。日常的にどれくらい今日1日が無事に終わったことを「感謝」しているでしょうか?天は万能ではありません。お願いをしたからと言って都合よく叶えてもらえるとは限りません。そして人間は「子どもを作る」のではなく、「子どもを授かる」ものであるという心を忘れてはならないと思います。人間としてこの世に生まれ出られた確率は、3億分の1というほぼ奇跡に近い数字だそうです。なんということでしょうか。だからこそ愛おしく大切に育てなければなりません。医療が未発達の時代は、多くの子どもが成人する前にこの世を去っています。節々で行う子どもたちの行事は、今まで無事に生きてこられたことを家族、地域で喜び、人の力ではどうにもならない偉大な力を怖れ、崇めることで守られてきた証でもあります。これからも元気に育ってほしいといった切実な思いは、今後も引き継がれていかなければなりません。命の尊さが軽んじられるような現代社会で、原点や本質を忘れてしまうことは、神や仏を都合よく私的頼み事に替えてしまっている現実によく現れています。日常に感謝し、生かしてもらっていることに手を合わせ、日々を誠実に生き、誰かのために生きていくことが、最後には自分自身の幸せにつながっていくと信じます。
カテゴリ:卒園生・転園生の皆さんへ!
カブトムシの羽化
2023.07.06
今日は午前中雨が降ることもなく、涼しい環境の中長い時間自然に親しむことができました。昨日までの暑さを思うとこんな日があってよかったと思います。なんだかんだ言っても梅雨ですから、九州では大雨の被害も出ており心配です。濃尾平野は古来より安定した気候で、災害もそれほど多くはありません。災害に遭われた皆様の健康と安全を祈るばかりです。
さて、昨年「はばたき幼稚園」からいただいたカブトムシの幼虫は無事羽化し、繁殖も行い役目を果たしたところで、屋外に放すことにしました。カブトムシも代々近しい血筋で飼育していると、個体が小さくなる、飼育箱のふたを開けても飛ぼうとしないなど、野生の世界ではありえないことも起きてきます。今日はほとんどが飛び立ち一安心でした。100%野生ではないため動きがゆっくりで、子どもの服や帽子に引っ付いている時間もとても長かったです。幸いにも子どもたちはよく観察し、触ったり、一緒に遊ぶこともできました。山の中で出会う虫たちは「このようには」いきませんよね!自宅で昆虫を繁殖させ、飼育することは虫たちにも何らかの影響を与えているようです。
人間にも「かわいい子には旅をさせよ」の言葉通り、あまり手元に置きかわいがり過ぎることで、世の中に順応する力が弱くなる、危険に対する察知能力が身につかない、プレッシャー、重圧に耐える力が乏しくなるなどの弊害が起こります。やはり中庸、中今などのバランスある生き方を意識していく必要があると思います。
さて、昨年「はばたき幼稚園」からいただいたカブトムシの幼虫は無事羽化し、繁殖も行い役目を果たしたところで、屋外に放すことにしました。カブトムシも代々近しい血筋で飼育していると、個体が小さくなる、飼育箱のふたを開けても飛ぼうとしないなど、野生の世界ではありえないことも起きてきます。今日はほとんどが飛び立ち一安心でした。100%野生ではないため動きがゆっくりで、子どもの服や帽子に引っ付いている時間もとても長かったです。幸いにも子どもたちはよく観察し、触ったり、一緒に遊ぶこともできました。山の中で出会う虫たちは「このようには」いきませんよね!自宅で昆虫を繁殖させ、飼育することは虫たちにも何らかの影響を与えているようです。
人間にも「かわいい子には旅をさせよ」の言葉通り、あまり手元に置きかわいがり過ぎることで、世の中に順応する力が弱くなる、危険に対する察知能力が身につかない、プレッシャー、重圧に耐える力が乏しくなるなどの弊害が起こります。やはり中庸、中今などのバランスある生き方を意識していく必要があると思います。
カテゴリ:生き物・自然・人間