「どんな木を育てますか」 第五十一候「蟋蟀在戸 (きりぎりすとにあり)」 10/18~10/22頃
2023.10.18
星の王子様とキツネ

おはようございます。
【七十二候が寒露の末候に変わり、戸口で秋の虫が鳴き始める頃となりました。“キリギリス”とありますが、昔は「蟋蟀 (コオロギ)」のことをキリギリスと呼び、秋に鳴く虫の総称でもありました。コオロギは「コロコロ」「リィーリィー」、鈴虫は「リーンリーン」、松虫は「チンチロリン」と鳴き、秋の夜長を賑やかに楽しませてくれます。
ちなみにキリギリスは「ギーッチョンギーッチョン」と機織りのように聞こえることから、別名を機織り虫というそうです。】
「どんな木を育てますか(社説)」15日の新聞は考えさせられる記事満載でした。劇作家テレーサ・ルドヴィコさんの話です。氏は日本の子どもたち向けに脚本を書き、演出を手がけました。皆さんは「星の王子さま-サン=テグジュベリ」の話をご存じかと思います。内容は分かりにくいと言えばそれまでですが、友になったキツネの言葉「本当に大切なものは目に見えない」は、このお話の主題でもあります。【人間らしさとは、希望とは・・・。経済優先の混沌とした現代社会への問いかけが詰まっていました。】
子どもたちの心に種をまくことは、これからの世の中を生きていくために必要なことだと思います。本当に子どもたちに残せるものは何でしょうか?それはお金でも土地でも名誉でもないと思います。「目には見えないもの」きれいな水と空気、人生を豊かにする思想や差別、戦争のない平和かもしれない。子どもたちが今わからなくてもよいのです。分かるようになる年齢で分かってくれるように種をまくことが大切です。

おはようございます。
【七十二候が寒露の末候に変わり、戸口で秋の虫が鳴き始める頃となりました。“キリギリス”とありますが、昔は「蟋蟀 (コオロギ)」のことをキリギリスと呼び、秋に鳴く虫の総称でもありました。コオロギは「コロコロ」「リィーリィー」、鈴虫は「リーンリーン」、松虫は「チンチロリン」と鳴き、秋の夜長を賑やかに楽しませてくれます。
ちなみにキリギリスは「ギーッチョンギーッチョン」と機織りのように聞こえることから、別名を機織り虫というそうです。】
「どんな木を育てますか(社説)」15日の新聞は考えさせられる記事満載でした。劇作家テレーサ・ルドヴィコさんの話です。氏は日本の子どもたち向けに脚本を書き、演出を手がけました。皆さんは「星の王子さま-サン=テグジュベリ」の話をご存じかと思います。内容は分かりにくいと言えばそれまでですが、友になったキツネの言葉「本当に大切なものは目に見えない」は、このお話の主題でもあります。【人間らしさとは、希望とは・・・。経済優先の混沌とした現代社会への問いかけが詰まっていました。】
子どもたちの心に種をまくことは、これからの世の中を生きていくために必要なことだと思います。本当に子どもたちに残せるものは何でしょうか?それはお金でも土地でも名誉でもないと思います。「目には見えないもの」きれいな水と空気、人生を豊かにする思想や差別、戦争のない平和かもしれない。子どもたちが今わからなくてもよいのです。分かるようになる年齢で分かってくれるように種をまくことが大切です。
カテゴリ:子育て
繰り返される悲劇
2023.10.17
破壊された家屋で一人で食事する少女

ガザ地区への爆撃
おはようございます。
ハマスがイスラエルを奇襲し、またも多くの市民が巻き込まれ、命を落とす、人質となるという状況が生じています。土地、宗教をめぐる人間の欲望、憎しみは終わりがありません。とても悲しく情けないことですが、人間の愚かさを認めざるを得ません。
アメリカをはじめ先進国は戦争回避のため奔走してはいますが、今までの付けが巡っているようにも感じます。戦争に介入することが正義なのか、私欲のなせることなのか、人としての存続が問われているような破壊的行動が世界中で勃発していることに危機を感じます。
【昔から、地中海の一番、東の沿岸にある地域のことを「パレスチナ」と呼んでいました。南にエジプト、東にヨルダンがあって、北にはシリアやレバノンがある場所です。このパレスチナの地にあるエルサレムには、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、それぞれの聖地があります。宗教上とても重要な地域です。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、3つの宗教の聖地エルサレム、この地では、1948年にイスラエルというユダヤ人の国家ができました。その後は、この土地の中で“将来、パレスチナ人の国家になりたい地域”(東エルサレム・ヨルダン川西岸・ガザ地区)を総じて、パレスチナと呼んでいます。イスラエル、パレスチナがそれぞれ国として共存するのが理想ですが、イスラエルの建国を発端に対立しているのがパレスチナ問題です。
パレスチナ問題の根源は「2つの悲劇」にあるとも言われています。1つは、ユダヤ人が2000年の長い歴史の中で世界に離散し、迫害を受けてきた悲劇です。やっとの思いで悲願の国(=イスラエル)をつくり、それを死守していきたい、二度と自分たちが迫害されるような歴史に戻りたくない。そんな強い思いをユダヤ人はもっています。もう1つは、パレスチナの地に根を下ろしていた70万人が、イスラエルの建国で故郷を追われたという、パレスチナ人の悲劇です。いまパレスチナ人が住んでいるのは、ヨルダン川西岸とガザ地区という場所です。国にはなれないまま、イスラエルの占領下におかれているのが現状です。周辺の国にも多くが難民として暮らしています。-クロ現取材ノート】
深刻な問題提起ですが、週初めに少しだけ考えてみるのも大切ですね。行ってらっしゃい。

ガザ地区への爆撃
おはようございます。
ハマスがイスラエルを奇襲し、またも多くの市民が巻き込まれ、命を落とす、人質となるという状況が生じています。土地、宗教をめぐる人間の欲望、憎しみは終わりがありません。とても悲しく情けないことですが、人間の愚かさを認めざるを得ません。
アメリカをはじめ先進国は戦争回避のため奔走してはいますが、今までの付けが巡っているようにも感じます。戦争に介入することが正義なのか、私欲のなせることなのか、人としての存続が問われているような破壊的行動が世界中で勃発していることに危機を感じます。
【昔から、地中海の一番、東の沿岸にある地域のことを「パレスチナ」と呼んでいました。南にエジプト、東にヨルダンがあって、北にはシリアやレバノンがある場所です。このパレスチナの地にあるエルサレムには、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、それぞれの聖地があります。宗教上とても重要な地域です。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、3つの宗教の聖地エルサレム、この地では、1948年にイスラエルというユダヤ人の国家ができました。その後は、この土地の中で“将来、パレスチナ人の国家になりたい地域”(東エルサレム・ヨルダン川西岸・ガザ地区)を総じて、パレスチナと呼んでいます。イスラエル、パレスチナがそれぞれ国として共存するのが理想ですが、イスラエルの建国を発端に対立しているのがパレスチナ問題です。
パレスチナ問題の根源は「2つの悲劇」にあるとも言われています。1つは、ユダヤ人が2000年の長い歴史の中で世界に離散し、迫害を受けてきた悲劇です。やっとの思いで悲願の国(=イスラエル)をつくり、それを死守していきたい、二度と自分たちが迫害されるような歴史に戻りたくない。そんな強い思いをユダヤ人はもっています。もう1つは、パレスチナの地に根を下ろしていた70万人が、イスラエルの建国で故郷を追われたという、パレスチナ人の悲劇です。いまパレスチナ人が住んでいるのは、ヨルダン川西岸とガザ地区という場所です。国にはなれないまま、イスラエルの占領下におかれているのが現状です。周辺の国にも多くが難民として暮らしています。-クロ現取材ノート】
深刻な問題提起ですが、週初めに少しだけ考えてみるのも大切ですね。行ってらっしゃい。
カテゴリ:戦争
救難信号を見落とさない 聴き落とさない
2023.10.15

おはようございます。
またまた新聞です。「視座」これも同じく10月15日(中日 視座 内田 樹 氏)の2面に度々登場する方で私が愛読する文章の一つです。今回は「救難信号を聞き落とさないでね」でした。内容は修学旅行の高校生への講演依頼なのですが、生徒高に一番響いた内容が「救難信号を・・・・」だったそうです。
【「助けて」という救難信号を発信している人がいる。君はそれを聴き取った。周りを見渡すと誰も気づかないらしく、そ知らぬ顔で通り過ぎてゆく。でも、君には「助けて」が聴こえた。だとしたら、それは君が「選ばれた」ということである。だったらためらうことはない。近づいて、手を差し伸べなさい。・・・(中略)「ああいですよ」の後の「どうもありがとう」から「何か」が始まることがある。他の人には聴こえない「助けて」が君には聴き取れたのだからそれは君ひとりのために用意された機会だったのだ。「天職」に人が出会うのはたいていこの「ちょっと手を貸してくれる?」に応じたことによってである。】
我が子の救難信号、父母の救難信号、同志の救難信号、そして通りすがりの人々の救難信号、それぞれの人が発する「たすけて」は、方法もニュアンスも異なりますが、自分の直観を信じ人の心の波風を感じたならば、声をかけ「お話してみよう」そんな気持ちにさせてくれる文章でした。行ってらっしゃい。
カテゴリ:生き方