自然と乳幼児
2025.08.09


おはようございます。
先週菰野町にある「尾高キンダーハイム」に、幼稚園年長組(100名程度)の自然活動支援に行ってきました。長年支援者としてお世話させていただいた幼稚園の子どもたちは、毎年変わっていきますが、私にとってはとても「やりがい」を感じると同時に、子どもたちや若い幼稚園の先生方に対する、メッセージを伝える大切な場、役割を担っていると考え大切にしてきました。
年々体力が低下し、また高原とはいえ猛暑はほぼ変わらない炎天下で、準備や活動を実践していくことも中々困難です。そんな中ほぼ同世代の毎年同じメンバー(幼児教育施設写真会社、幼児教育教材会社、幼稚園園長等)で、このキャンプを支えていただいております。ロープワークでその場で作る遊具(平行ロープ・ブランコ・ターザンロープ)は、子どもが載っても緩まないように張り上げるのは、大変な労力が必要です。キャンプファイアーはプレス組から安全管理(ファイアーキープ)、暗くても遊べる炎の維持、消火、そして遊び指導支援(エールマスター)等、ほぼ総合的企画力と技術が必要であり、誰もが行える事ではありません。体力、話術、知識、職員の健康や安全にも目を配っていく必要があります。
とても心身は疲れますが、子どもたちと若い教職員には「自然と人との関わり」、「自然に生かされている事」この2点だけは私の譲れない信念として、年長の子どもたちが分かるような方法で説得しています。真剣に取り組めば取り組むほど、奥は深く子どもからもらえる力も大きいです。やれる限りは今後も続けていきたいと考えています。
カテゴリ:教育
広島被爆80年
2025.08.09

死んでしまったきょうだいの火葬を待つこども
広島、長崎に原爆が投下され,2025年で80年となります。世界では相変わらず核兵器を保有する国々が存在し、保有をちらつかせて他国の領土を侵略する行為がまかり通っています。しかも世界で1,2位を誇る大国ロシアがその有様です。この現実こそ人間の愚かさであり真っ先に変えるべき人間社会の悪と危機です。
被爆体験者が次々とこの世を去ることで、核兵器、戦争の恐ろしさを生々しく伝えることもできなくなります。人間は欲にまみれた恐ろしさを持っていること、【誰もが心の中に「ナチス的」残虐性を内包していることを忘れてはならない。】と言った、映画監督ジョージ・スティーブンスの言葉(映像の世紀プレミアム 8.14日放送)が心に焼き付いています。
カテゴリ:戦争
それぞれのプロ意識
2025.08.03

「水遊びの極意」、気持ち良さと素材の性質の追求、これに限ります!子どもたちはおもしろさを感じ、できると判断すれば行動に移すのに時間はかかりません。
水風船、こおり(色付けされた)、道具、はたまた供給源のホースまで遊び道具として使いこなそうとします。その貪欲さにはいつも驚かされます。そして時間が過ぎるのも忘れてしまうほどに、水遊びにのめり込んでいきます。身体もさほど冷えることなく30分ほども遊べるのはやはり外気温の高さのお陰でもあります。
高温多湿は準備と管理さえ行えば、決して怖いものではなく子どもたちの遊び心を満たし、学びにもつながる貴重な機会だと感じます。今後も暑さを増す地球環境とどのように付き合っていくのか、大人の責任は元より、子どもたち自身が自然の世界を守っていく思いを継承していくためにも、今は水でどっぷりと遊んでほしい、そんな願いを持ちます。
今日もたくさんの水の性質を感じることが出来る素材の提供があったと思います。風船の水、風船を通した水の弾力、柔らかなゴムを押すことによって一直線に飛び出す水、絵の具を混ぜれば色とりどりの氷ができ見た目が変わること、お皿やコップが浮くこと、水が入れば沈むこと、その様々な性質を自分の五感を通して感じる機会に出会うのです。
そのどの性質に夢中になれるのか?それは人それぞれの好みによって異なります。遊びこめるものを見つけるのは子ども自身です。そのチャンスを与えるためには、様々な性質が浮かび上がる、たくさんの状況を計画し用意することが大切だと思います。その様な育ちを見通せるように今後も努力していきたいと考えます。
さて、今日はプロカメラマンさんが来園し、子どもたちの様子を撮影していただきました。たまたま2歳のお子様を保育園に通わせている、ママさんカメラマンでしたので、子どもをどのような想いでとらえているのか、保育園の選択はどのようされたのか?そんな対話をしながら本園を振り返ることも出来ました。
中村区在住のその方は、入園前に8ケ園を見学されたそうです。選択の基準は園庭があり広いこと、自宅からの距離、年長まで通えること、電話対応のよしあし等々様々だったとのことです。幼児教育施設は子どもさんが選択することが出来ません。したがってご家族の価値観が、教育保育の機会を決定することとなります。
本当に子どものための「教育・保育」はどんな内容であるのか?ご家族様には是非今後の進路選択に物理的条件(自宅から近い)ばかりではなく、内容の検討を視野に意思決定をお願いしたいと望んでおります。0歳~3歳は人間性と身体の土台の育ち、4歳~就学前までは仲間や協力できる力の育ち、この大きな柱を育てていくことを主眼にした保育施設を、選択できる眼力をお持ちいただけると嬉しいです。
子どもたちが伸び伸びとこの力を伸ばし、人間として対人関係を豊かに過ごしていくには、やはり後天的環境は大切です。「子どもまん中」を行政は叫びますが、その中身についての理解はまだまだご家族に浸透していないのが現状です。
カテゴリ:プロフェッショナル