素材のおもしろさ
2025.01.19
慣れている素材とそうでない素材、最初はどれも初めてですが、ドロドロ、シャビシャビ等の変化に対しては、初めは触れることに躊躇がある場合もあります。その子の取り組みの姿勢をよく見て、決して無理せず本人がやりたいと思う気持ちを待ちます。
水、泥、絵の具などの素材は砂、土と同じで、変化に富んだ性質を持っているので、いつかは子どもたちが夢中になる対象となり、その性質から創造力や構成力など様々な使い方、おもしろさや知恵をもらえることは間違いありません。ただ質感をどのようにとらえるかは人それぞれです。
デカルコマニ―(絵具を画用紙でサンドイッチして開く)は、開いた瞬間に最初観た状態と異なることに「驚き」、「楽しさ」などの感情が湧きたつことでしょう。クレヨンは指に力を入れることで、より鮮明な線や面の色が見られることが分かるでしょう。何にでも触れてみてその結果を知ることで、さらに様々な方法を使い触れ楽しめることを理解していきます。
今日はいつもの部屋ではない場所で過ごしました。一緒に過ごす相手はいつもの仲間と、おにーちゃんおねーちゃん!保育園という場所に慣れきっているこの時期だからこそ、安心して過ごすことが出来ます。時間の経過とは、心も体も成長し安心感をベースに活動できる力をもたらしてくれました。
これからもどんどん新しい環境や事物にも触れ、自分の体験として蓄積し、少しのことで動じない、たくましい心と体を身につけていってほしいと願っています。
カテゴリ:教育
賑やかな大阪 歴史の奈良 オーバーツーリズム
2025.01.19
なんばグランド花月
平城京跡 復元 朱雀門
奈良国立博物館 仏像館
大学時代の部活動で参集があったため、大阪まで足を運びました。久々の「みなみ(難波)」は人がごった返し、外国人があふれ別世界のように感じました。
特に当てもなかったため、朝一番から「なんば花月」で漫才と吉本新喜劇でさんざん笑い過ごしました。路地に入ればどこもかしこも店、店、店、人、人、人であふれかえっており、人混みが苦手な私にはつらい場所でした。世の中にはなんと人が多いことか?
そんな雑踏から離れ奈良へ向かい、過去に行ったことのある平城京跡の歴史、奈良国立博物館で仏像を観て過ごしましたが、奈良公園界隈はやはり外国人の山、せんべいにつられた鹿たちが道路際の歩道まで入り込み、これも自然の一部である動物との共生という点で考えさせられました。国立博物館内はおそらく奈良公園周辺で一番静寂な場所だったかもしれません。特別展では春日大社の祭礼(春日若宮おん祭)の展示があり、約900年前から行われている由緒ある祭りの歴史を観賞し、仏像館ではやはり1000年程前の仏像の数々を観て過ごしました。厳かな雰囲気はさておき、インバウンドであふれかえる人の山、オーバーツーリズムを実感しに行ったようなものです。何とも複雑な疲労感が身に沁み、速く名古屋へ帰りたくなったのが正直なところです。参りました!
【春日かすが若宮おん祭は、1年に一度、春日大社の若宮(若宮神社)より御お旅所へ若宮神をお迎えし、1日24時間にわたりさまざまな芸能を捧げる祭礼です。御旅所の若宮神のもとに祭礼参加者が詣でる風流な行列や、田楽や舞楽、猿楽などの芸能神事が有名です。平安時代の保延2年(1136)に始まり、古儀の祭礼を守り続けて今年で889年目を迎えます。】
カテゴリ:宗教・文化
失敗こそ人生の糧
2025.01.19
子どもたちは瞬間瞬間で様々な選択をしています。遊ぶ物、一緒にいる人、あそぶ人、それぞれの経験で獲得したものは、自分だけの宝物として、後に生かされる力となって蓄えられていきます。
その選択肢の中で大人は、「なんで頑張ってみないのだろう?」と頑張ることを一方的に正しい価値観として押し付けてしまうこともあるのではないでしょうか?しかし子どもの自発性を尊重するのであれば、この場面では本人の選択を支援していくことで良いと思います。
失敗や誤りが見通せたとしてもそのまま経験することで、「間違っていた」あるいは「物足りなかった」といった思いが、次のモチベーションを生むことへとつながるはずです。間違いを経験しなければ次回も同じ過ちを繰り返すことにもつながります。
この様な体験を積み重ねることで、子どもたちは自分の趣味嗜好、愛すべきなかま、安心できる環境、知恵と工夫、強靭な身体、ネガティブに押しつぶされない心等々、様々な力を獲得していくのです。ですが本人の分からない所で支援することが必要な場面ももちろんあります。そして落ち込む姿に黙って時と場所を共有することも、ご家族様には大人になるまでに幾たびか経験されることもあるはずです。
カテゴリ:発達