お知らせ

新教皇レオ14世選出!

2025.05.17

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おはようございます。
コンクラーベによって新しい教皇が選出されました。アメリカ出身のロバート枢機卿(レオ14世と名乗る)です。前教皇のフランシスコ氏は貧困者に祈りをささげるばかりではなく、世界平和のためあちこちを訪問し平和を訴えかけました。
新しい教皇はそんな遺志を受け継ぐ前教皇に近しい人として評価されていますが、保守的で同性カップルなどの問題について否定的な考えを表明した等の側面もあるようです。一方ペルーなどでの布教活動が長く、移民に寄り添う姿勢も伝えており「対話と出会いを通して互いに橋を架けましょう」、「力で抑える平和ではなく、本当の平和に導いてほしい」と訴えた新教皇の思いの発信が、自国第一主義の関税政策、移民追放、分断を進めるトランプ大統領と支持者にどのような影響を与えていくのかを注視したいと思います。

カテゴリ:宗教・文化

泥水と子ども!

2025.05.17

altはっけん! わたしたちのオアシス!

活動の好き嫌いをお伝えするのはどうかと思いますが、個人的には子どもたちの生き生きとした表情がたくさん見られる泥んこあそびはとても好きです!私も子どもの頃雨が降れば大人が嫌がるようなことをしでかしたものです。「長靴で水たまりに入り中までグチャグチャに!」、「傘をひっくり返して水溜め!」、「傘の先で何でも突っつく」、「わざと水たまりに足からダイブ(大きな石を落とすことも=これは自分が逃げるのに必死!)し水はねを楽しむ!」等々数え上げれば切りがありません。

「ただおもしろいから!」これがまぎれもない子どもたちの思いなのです。子どもは「おもしろく生きる権利」を持っています(以前【子どもの権利条約】でお伝えしたと思います)。そしてこの楽しさを仲間と共有しニタニタと笑い合う経験こそ、大きな人生の楽しみ、ステキな仲間との連帯として心に残っていきます。もしかすると一生続く仲間になるかもしれません。苦しい時、悲しい時、仲間はとても頼りになります。その気持ちの通じ合いは、この様なメチャクチャ、楽しさを共にしたことで得られます。

人間同士許しあえる関係性とは、物事や他者に対して「ぜったいにこれしかダメ!」といった、二極的で極端な正誤を主張する関係性を避けます。「あいまい」は嫌う方も多いかもしれませんが、「グレーゾーン、棚上げ、様子見、ねかせる、いい加減」等の言葉や考え方に置き換えることが可能です。これは「寛容」といった人が身につけるべき「徳」とも言えます。

そして「水」、この素材は地球になくてはならない物質です。水がなければ人は生きていけません。これらの価値をどのようにに子どもたちに伝えるべきか!?答えは様々な水(美しく透き通った水・コーヒー牛乳のような濁った水・冷たい、あたたかい水、勢いある水)で遊ぶ楽しさをできるだけたくさん経験することです。リトマス試験紙で水質検査をし「飲み水には適しません」ではないのです。

地球環境問題にすべて言えることと考えますが、「美しい水」、「きらめき、あたたかな太陽」、「おいしい空気」、「緑の気持ち良さ」、「木で作ったスプーン」、「竹で作った箸」等の体験をすることは、その美しさや恩恵を心の底から感じる活動でもあり、「守りたい」といった思いにつながっています。

また土中には様々な雑菌も含まれています。直接体内に取り込みはしませんが、些少の接触は体の抵抗力を促進することにもつながります。現代は滅菌が過剰になり、体内に存在する雑菌が働かない等、かえって抵抗力がなくなり免疫力も弱っていると言えます。ここにも中庸(ちゅうよう=バランス感覚)が生きていくうえで大切であることを科学も証明しているようです。

これら必要な体験の初歩活動こそ「泥(水)あそび」なのです。デメリットは上記の通り土中の雑菌が手や身体、衣服に付着する、汚すなどです。メリットは今まで申しあげたとおりです。雑菌については手、身体を水道水、石鹸等で良く洗い流す(必要以上の除菌は逆効果)、衣服等の汚れは泥の色が残る場合もありますので、専用の靴や衣服を用意するなどで本人も汚れるのを気にせず思い切り遊びこめます。

子どもたちの心を動かし様々な物を試させる素材「みず」、こんな素晴らしい素材を子どもたちには思う存分味合わせてあげたいと考えています。ご自宅での洗濯等でお手数をおかけしますが、「これも我が子の成長のため!」とお考えいただき、どうぞ子どもたちに替わってお礼申し上げます。「ありがとう、おかーちゃん、おとーちゃん!もしかして バーバにジージ?」

カテゴリ:教育

「自己中心」が大切な乳幼児期 「今」が大事!

2025.05.10

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子どもたちはステップを踏みながら、だんだんと遊びの質を向上させていきます。タイヤ、砂場、台と調理器具、野菜の苗等、様々な物に慣れ親しんでいくうちに、その使い方を縦横無尽に試し続けていきます。

タイヤ転がしはうまくいく時もあればそうでない時もあります。そこが持続して挑戦できる要因にもなっています。いつも失敗ばかりでは難しすぎて「飽き」てしまいます。おもしろさの程度のような秤りがあって、そのころ合いがマッチした遊びが固有の「楽しさ」を生み出しています。ですから誰もが同じ遊びで楽しめるとは限りませんが、大体同じくらいの発達年齢であればマッチします。よって取り合いなどの争いも生まれます。

同年齢で遊ぶことはメリット、デメリットもあります。その苦難を子どもたちは何度も誰かとぶつかる中で乗り越えていく必要があります。仲間を欲し一緒に遊びたいと心の底から思う時、相手に対して「ゆずる」、「かしてあげる」ことができるようになっていきます。この時点が「自己中心性からの脱却」なのです。でもすぐに「自己中心性」に逆戻りすることもあります。行ったり来たりを繰り返すうちに「なかま」とは?が身についていくのです。

だから今の時代は「自分中心」を謳歌しなければなりません!たまたま、なかまに譲れたとしても、心の中で本当に「やりきった感」がなければ、次のステップ(なかまと協力する=4歳前後)に移行するのは無理があります。子どもの育ちは急激に伸びていくものではないのです。十分に時間をかけ「その時代」を遊びきり、頼り切り、甘え切った時にこそ心残りのない発達が遂げられます。

お父様、お母様、どうぞ他の子と比べる必要がないことをご理解ください。そして「今の発達」を大事にしてください。後々の心配は今は不要なのです。子どもは唯一ひとりの存在であり、「あそびを楽しむ権利」を持ち、たとえ子どもであろうとも「一市民として生きる権利」を持っているのです。子ども時代という二度とやってこない瞬間を、精一杯生き切る権利があるのです。

よってその権利を遂行しやすい環境を用意することが、乳幼児教育施設の使命です。自然環境と道具、玩具が十分に使いこなせる環境、雨の日でも室内で十分に体と頭を使いきれる環境、そして室内外で子ども自身が気付き、自発的に遊びこめるための人的支援の準備、これらを保証していくことがとても大切な時期です。

カテゴリ:子育て

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