保育園見学
2025.10.13
10月に入り来年度新入園予定の保護者様が、乳幼児施設を見学されています。本園もすでに8組の親子様が見学に訪れています。蟹江町も蟹江保育所が乳児専用施設になり、本園、はばたき保育園と共に3園目の乳児施設が誕生となるようです。どの年齢もとても大切ではありますが、特に生まれて3年間を手厚く育てることの重要性を考えますと、良い方法だと思います。
保護者の皆様の園選択の視点も、徐々に自宅からの距離(近い)だけではなく、保育方針や内容、職員の対応等、中身を検討されているのが伝わってきます。名古屋市では必ず園見学しないと入園することはできません。養護と教育の理念を実際に話を聞き、眼で確かめることはとても大切ですので保護者様の意識が髙くなることは素晴らしいことです。
本園の様に2歳児クラスまでですと、皆さまが心配されるのは「次をどうするか?」といった問題です。一つには新しい友だちはできるのだろうか?これは親様が抱えている不安とは思いますが、意外と子ども自身は新たな仲間を作ることにそれほど時間はかからないと思います。それは丁度その頃が「自己中心」から「仲間」の世界へ興味が移行していく時期と重なるからです。「自分本位の時代」は、他者への思いが中心ではないため、むしろ「自我」をしっかりと育てることが大切で優先されるべきなのです。
子どもの発達評価はどの段階でも「その時、今」を十分に育ち切ったかどうかです。その軸さえぶれなければ、今後様々な障壁に出会ったとしても、自分なりの心と身体の強さで乗り越えられると思います。親御様もその子どもたちの姿を信じてあげることが、子どもの自信につながっていくと前向きに捉えていただけたらと思います。先のことは考えてもどうなるかはわかりません。「今」を精一杯生きることが明日の力になります!
保護者の皆様の園選択の視点も、徐々に自宅からの距離(近い)だけではなく、保育方針や内容、職員の対応等、中身を検討されているのが伝わってきます。名古屋市では必ず園見学しないと入園することはできません。養護と教育の理念を実際に話を聞き、眼で確かめることはとても大切ですので保護者様の意識が髙くなることは素晴らしいことです。
本園の様に2歳児クラスまでですと、皆さまが心配されるのは「次をどうするか?」といった問題です。一つには新しい友だちはできるのだろうか?これは親様が抱えている不安とは思いますが、意外と子ども自身は新たな仲間を作ることにそれほど時間はかからないと思います。それは丁度その頃が「自己中心」から「仲間」の世界へ興味が移行していく時期と重なるからです。「自分本位の時代」は、他者への思いが中心ではないため、むしろ「自我」をしっかりと育てることが大切で優先されるべきなのです。
子どもの発達評価はどの段階でも「その時、今」を十分に育ち切ったかどうかです。その軸さえぶれなければ、今後様々な障壁に出会ったとしても、自分なりの心と身体の強さで乗り越えられると思います。親御様もその子どもたちの姿を信じてあげることが、子どもの自信につながっていくと前向きに捉えていただけたらと思います。先のことは考えてもどうなるかはわかりません。「今」を精一杯生きることが明日の力になります!
カテゴリ:子育て
自発性の尊重
2025.10.05

月齢が低い子どもたちは、お散歩コースの一部を歩き、ベビーカーにも乗り体力を温存しながら満足できるように調整します。園庭の様に柔らかな地面を歩くのと異なり、ひっかかりは良いアスファルトですが、その分足への負担は大きいはずです。
自分自身の体重を支える2本の足は、つまずきそうになった時倒れないようにささえ、踏ん張らなければなりません。その力を持続していくには慣れと体力が必要です。初めてや見慣れない景色、人や事物に出会うことも、それなりに頭を使い気を回してもいるため心も疲れています。
子どもたちにとっても、刺激的で興味溢れる環境の経験は、身体と心をフルに使う活動となるため、その楽しさに没頭しているときはあまり疲れを感じないかもしれません。しかしこの負荷がかかることこそ発達に良い影響を及ぼしていきます。どの程度の負荷までをよしとするかは大人が判断する必要があります。
「自主性の尊重」は健康を損ねたり、大きなけがをしてしまっては本末転倒です。子どもたちの成長発達が今どのあたりなのかは、親御様、保育士がしっかりとした見方を持っていなければなりません。「養護(安心安全)」の割合が「教育(環境への働きかけ)」よりも優先されるのはその理由があるからです。
乳幼児はまだまだ「過保護」なくらいがちょうどよいのです。過保護は欲求の充足に結びついています。十分に満足できることが出来る時期、初めて約束やルール、お友だちとのやり取りの楽しさへと向かっていけるのです。
「過干渉」と「過保護」の違いは分かりにくいところもありますが、「やりたいことを中断し、強制される」これも「過干渉」です。「やりたいことを大人に分かってもらい調整され導かれる」が過保護だと思います。とても微妙な違いかもしれませんが、保育現場ではよくあることですので、表現を替えれば保育士は幼い子どもといつも交渉や駆け引きをしているイメージです。
「否定」は簡単なことです。大人の権威を使えばすべてを片付けられます。ですが、できるだけこの方法を避け、「決めつけず」、「命令を避け」対応していくことが、子どもの思考を働かせ、納得のいく自己選択ができる道筋と考えます。
私も子育てをしていた頃は「決めつけ」があったと思います。年を経たこともありますが、学びを進めていくことでこのような結論を得るに至りました。もちろん本や理論的な方法からの学びもありましたが、今現在保育園で様々を教えてくれる子どもたちの存在、そして一所懸命な保護者の皆様から学んでいることは言うに及びません。この場をお借りしお礼申し上げます。ありがとうございます!
カテゴリ:教育
生き物との出会い!
2025.10.05

秋になり過ごしやすい日々が続きます。遊べる範囲も広がりお散歩にも出かけ、自然にも人にもたくさん出会うことが出来ます。そんな環境を用意し散歩等へ連れ出すことで、子どもたちの眼と心は好奇心にあふれていきます。
園庭では同じバッタでも色が違うことに出会い、枯れた葉っぱの感触と音を指先でとらえ、涼しくなって咲く小さなお花を摘み、初めて見る大きな幼虫に驚き、触ったり物をぶつけたりし試す。様々な行動をとります。私も幼い頃昆虫に対し残酷なこともしました。石をぶつけたらどうなるだろう、大きなウシガエルを3階から落としたらどうなるだろう?
もちろん大人になってからはそんなことはしませんが、子どもたちが「命」の大切さを理解していく道筋は、この様な犠牲が払われることが必要なのかもしれません。乳児さんはかわいいものです。本格的にもてあそぶのは、私の経験では小学生になってからだと思います。小さな虫ならば、例えば蟻なら踏んでも良いのか?芋虫はつぶしても良いのか?これらの善悪が認識されていく発達も、もう少し大きくなってからだと思います。
しかし今の環境ではこれらの生き物に出会うことさえ、意識しなければ確率は低くなります。幸いにも蟹江町はまだ良い方です。田んぼも畑も水辺も緑地も残っています。カメもいれば魚もカエルも見たり触れたりすることも可能です。保育園でも緑を作り、虫や鳥がやってきてくれます。まずはこのような環境を子どもたちが自由に体験できる環境を用意することが、「命」を身近に感じることへつながると思います。
命の連鎖は子ども時代にはまだ理解できませんしその必要もありません。しかし経験としての自然体験は、映像やバーチャルな体験では得られない現実的な「生命観」を子どもたちの心に残します。その事がいつの日にか「生命への尊厳」を伝える側になると信じます。
カテゴリ:生き物と子ども
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