お知らせ

退職代行に思う

2025.04.21

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おはようございます。
退職代行サービスが若者に利用される頻度が上がっているようです(4.13中日新聞)。このことは何を意味しているのでしょうか?考えなければならない社会課題だと思います。
そもそも転職の理由は、入社前のイメージとのギャップ、条件が異なっていた、配属地が遠い等の様々な理由があるようですが、これらのことは入社前にその差異を埋めることはできなかったのでしょうか?本人の努力も必要ですが、受け入れる側の姿勢はどうであったのかも検証しなければなりません。しかし退職を申し出ること、手続き他を本人ではなく代行業者に委託することはいかがなものでしょう。確かに本人が煩わしい思いを直接感じることはありませんが、労働を引き継ぐという義務は放棄され、職業への責任意識やそこで働く人たちへの迷惑や負担は一切関知せずの姿勢は、本人にとってこの先の人生のハードルや困難をも避け続けることにつながるのではないでしょうか?人間的成長を阻害する結果を招きます。「生きる」とは困難を乗り越えてこそ「やりがい」、「達成感」、「楽しさ」も生まれ、自己の成長も実感できます。それは他者への礼儀を尽くすことで得られるものだと思います。
社会は一人の勝手な思いで動いてはいません。必ず人と人との関わりの中で、細かな配慮や気遣いがあってのことです。そのことが煩わしいというのであれば、ひとりでできる仕事を見つけ、孤独の中で生きる覚悟を持つことです。人間社会は対面解決なしで許されるほど甘くはないと思います。形の上で成人を超えていたとしても、新卒、社会人経験者においては、退くことに対する責任の取り方や礼を尽くす術を知らないならば、親や関わった大人はその大切さを教えていかなければなりません。「退職を事務的に」といった商業ペース、「個人の問題」と一見個の自由選択の尊重とみなす倫理観が欠如した間違った解決が、若者の自律に良い影響を及ぼすとは全く考えられません。人間をダメにしていくような方法や金銭解決に手を染めるような環境は、日本人の国民性を汚すものでしかありません。もちろんハラスメントが優位になるような事態は避ける必要があります。皆さんはどのようにお考えでしょうか?

カテゴリ:文明社会

屋根の上のバイオリン弾き

2025.04.21

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おはようございます。
週末に「屋根の上のバイオリン弾き」ミュージカルを観てきました。市川正親、鳳蘭主演の素敵な舞台、時代背景はユダヤ人がまだイスラエルを建国する以前、世界のあちこちに分散(主に帝政ロシア下、ポーランド)し生活していた時の生活と迫害を受けた歴史が盛り込まれています。「屋根の上はいつ落ちるか分からない場所、その上で楽しく豊かにバイオリンを演奏することは、まさに私たちの生活そのものである」劇中の言葉が印象に残っています。
【概要-日本初演から半世紀以上、こんな時代だからこそ人々に愛され続けるミュージカル。結婚に必要なのは「愛」なのか「金」なのか?政治的思想と、理想の家庭は両立するものなのだろうか?宗教の違いを超えて、人は幸せになれるのだろうか?親の信念を子供たちに押し付けることは良いことなのか?など、激変する世界情勢の中、いつの時代でも、どの国でも通じる今日的なテーマを、軽妙なセリフ回しと軽快な音楽、ダンスシーンを交えてお贈りする名作ミュージカル、それが『屋根の上のヴァイオリン弾き』です。『屋根の上のヴァイオリン弾き』が書かれた時代のユダヤ人たちは、どのように暮らしていたのでしょうか。

ショレム・アレイヘム作、西 成彦訳『牛乳屋テヴィエ』(岩波書店)によれば、分断によってポーランド王国が消滅した18世紀末からあと、それまでポーランドに住んでいた大半のユダヤ人たちはロシア帝国の支配下に置かれることになりました。テヴィエたちも、そういったユダヤ人の一員だったのです。本作の執筆が始まった1897年頃には、当時のワルシャワ(ロシア領ポーランド)、オデッサ(ウクライナ)などにはユダヤ人の人口が全体の30%を超えていたということですから、かなりの数のユダヤ人がいたことになります。しかし先述の通り、その頃ロシア国内では反ユダヤ主義の考えが高まっていました。その動きは次第に加熱し、20世紀初頭には「ポグロム(ユダヤ人襲撃)」が起こります。同じ頃に、12歳の少年への殺人容疑でユダヤ人が逮捕された「ベイリス事件」が起こりました。実際は冤罪だったのですが、この事件の背景にも反ユダヤ主義が関係していたと言われています。
作品の先にある未来|ナチスによる迫害やがて20世紀中ほどの1940年代にはドイツのアドルフ・ヒトラーによる“ナチス政権”によって、主にユダヤ人を対象とした大量虐殺や迫害が起こります。ヒトラーは、当時のドイツの経済・政治面の悲惨な状況が起こったのはユダヤ人のせいだとして、彼らを強制収容所へ送り、虐殺を繰り返しました。ナチス政権によって虐殺されたユダヤ人は600万人を越えるといわれています。ほかにもポーランド人を筆頭とするスラブ系民族や遊牧民族のロマ、捕虜軍など約500万人の人々がナチスによって虐殺されました。この被害はウクライナ方面に住むユダヤ人にも及び、ユダヤ人集落の無人化が進んでいきました。これらは『屋根の上のヴァイオリン弾き』の時代からは少し先の話になりますが、作中にもすでにユダヤ人迫害の様子が描かれています。前述の岩波文庫『牛乳屋テヴィエ』の巻末解説には「ウクライナのユダヤ人にとって『古きよき』時代の最終段階ともいえるのが、この小説の背景となった時代である」と解説されています。(抜粋 演劇メディアオーディエンス-糸崎舞)】

カテゴリ:歴史

こどもの安心と安全

2025.04.21

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新しい環境に慣れてきたとはいえ、行きつ戻りつを繰り返すのが幼さでもあります。見慣れない園長などが保育室に入るものなら、子どもたちの視線は一斉に私に向けられます!「こいつは何者?」、「私に何かしたら、思い切り泣いてやるわ!」と身構えています。他にも私に向けて一所懸命手を振り「(あなたは私に近づかないで、来ちゃだめよ)バイバイ!ね」を伝えます。

何ともかわいらしく、いじらしいではありませんか。毎年同じことを繰り返しているのがこの時期の保育園の特徴です。保護者の皆様!子どもたちの防衛機能はしっかりと働いています、どうぞご安心ください。あと2週間ほどでゴールデンウィークに入ります。収まりかけた警戒心は休み明けにまた復活します。これも全く正常なことです。

それでも子どもたちは「慣れ」が進んでいきますので、少しづつ「命の危機」の確率も減少していきます。これから気を付けるべきことは「疲れからくる免疫力の低下」から「感染症」への移行の流れでしょうか。慣れない生活で身も心も無理をしているため、疲れや体力の低下、様々な細菌への感染、気候の変化などにより体がついていかない状況も生じます。

どうぞその時は無理をせず、ご自宅でお休みいただきたいと思います。子どもたちは体調が悪ければ機嫌が悪くなり不調を訴えます。言語が不十分なため大人がその状態を予測し、慮ることがとても大切です。職場に復帰されたところで順調に日々を送ることが出来れば良いのですが、未熟な成長はそうはさせてくれませんね。0,1,2歳ころはこのような意味で親御さんにとっても踏ん張り時です。でもこの年齢を過ぎれば出口は見えてきます。

どうぞお子様の不安定が保護者様の不安定へとつながらないことを願っています。「子どもは親の言うことは聞かず、親のすることを真似る」、児童精神科医の佐々木正美先生の言葉です。子どもたちが今一番頼りにしているのは、保護者様をおいて他にはありません。子育ては大変ですが、楽しさもたくさんあります。お子様の10年後を楽しみに、今のご苦労をささやかな楽しさに変えていきましょう!そのための応援は惜しみません!

カテゴリ:子育て

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