お知らせ

楽しみな

2024.03.02

映画「鬼太郎誕生」
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「総員玉砕せよ!」 水木しげる氏の戦争体験を描いています
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おはようございます。
現代はウェブでも新聞やニュースが読めることもあり、新聞そのものを紙で読んでいる方も減ってきているのではないでしょうか?私も元々は新聞に目を通す方ではありませんでしたが、年齢を経るに従い読むようになり、今では毎朝の「ちょい読み」は欠かせません。限られた時間(数分)ですので、じっくり読み返すのは切り抜いた保存片や土日になります。しかしざっと目を通してしまうだけではもったいない記事もたくさんあります。新聞が提供する話題は論説者の考え方も反映されているため、その考えに基づいて自分の考えを整理していくことができます。大体が文章に強い人たちですので「納得」してしまうことが多いのですが、心の中で抵抗もしてみます。いずれにしても紙だからこそ心に残っていきます。
2.23(祝)のカルチャー面はとても興味深い内容でした。《エッセー心のしおり「あの日の追憶」、《映画「鬼太郎誕生」大ヒットの訳》
小説家の前川ほまれさんが能登半島地震、東日本大震災などで被災した人々(サバイバーズ・ギルト=生き残った罪悪感)に向けて伝えた言葉「一つだけ被災した人々に伝えたい言葉がある。あの元日を生き抜いた自分自身を、どうか後から責めないでほしい。あなたが今生きていることは、まぎれもなく尊い。」がとても心に響きました。
「ゲゲゲの鬼太郎」はまさに私の少年時代、盛んに放映された妖怪漫画です。作者の水木しげるさんは壮絶な戦争体験の持ち主です。現代にも通ずる人間の業や犠牲が表現されていることが、この作品の最大のテーマではないかと思います。子どものころテレビを見ながら「ねずみ男の意地汚さと優しさ」、「鬼太郎の正義感と弱さへの優しさ」、「登場する人間の悲哀」、様々な感情を育ててもらったように思えてなりません。ぜひ今一度見てみたいと思っています。(「PG12指定」小学生以下が見る場合は保護者の助言が必要)

カテゴリ:宗教・文化

「子育て孫育て」 実は親、祖父母にとっての救いでは?

2024.02.27





おはようございます。
中日新聞に「くらし面」があります。子育て、家族、SDGs、健康、家計、介護・シニア、衣食住など生活に関する様々な話題を毎回掲載しています。今回(21日)は子育て欄二つの記事に注目しました。
一つは「孫休暇制度」。私を含め60歳を超えても働く人々が増えています。「祖父母世代に朗報?」だと思いませんか?誰もが親や祖父母にお世話になり大人になったはずです。その役割が回ってきた年齢にとって企業や自治体が理解を示し制度を普及していくことは、高齢となってもやりがいを持ち日々生活し、健康寿命を延ばし認知機能低下を予防、社会保障にも貢献できる、現役子育て世代にも安心できる支援となり、グッドな制度改革ではないでしょうか?
二つ目は若い頃子どもは欲しくない(自分のことすらままならないのに、子どもや配偶者の面倒まで見られない)と考えていたが、親になって考えが変わり、子どもの存在を貴重(救い)だと言い切った古泉智弘さんの「すくすく日記」。日記にはエピソード【レストランで「食べたくない」と机に突っ伏す息子に「子どもだから」と考えられたのは、自分自身の幼いころの我がままを通した経験があったから、そして息子に「思い出すたびに、わーっと叫びたくなるんだよね」と言うと、息子がハッと顔を上げ食べ始めた】を交え子育てで支えられている自身のことを書いています。
きっと息子さんは心の中で思ったに違いありません。「父さんもそうだったんだ」。この安心感を与えられるのは「親」しかいないと思います。その絆の深さ(生みの親とは限らず)が救いなのです。エピソードを読みうまく表現できませんが納得しました。行ってらっしゃい。

カテゴリ:子育て

インドの発展

2024.02.20



おはようございます。
世界的に人口が多くその平均労働年齢も世界一若い国インドは、ガンジー以来民主主義を守り、国民の大半を占めるヒンデゥー教徒以外のイスラム教徒も共存してきました。しかしモディ首相は他宗教よりもヒンデゥー教一色に統一するなどの権威主義を徐々にかざしつつあり、ブラジル、インドネシア、トルコをはじめとする世界での存在感、発言力が高まるグローバルサウス諸国(元々は南半球の発展途上国、新興国を指す)の筆頭国ともいえます。様々な民族を抱える中国、ロシア、チェコ、ボスニア、スロバキア、そしてパレスチナ地域などは昔から紛争が絶えません。日本が大きく民族問題で揺れないのは海で他国と隔てられている島国であることが大きな理由(地政学的観点-国の地理的な条件をもとに、他国との関係性や国際社会での行動を考えるアプローチ)です。大統領選挙で揺れるアメリカ、インドネシア、ロシアについても、どうか間違った人選、政治体制を民衆が選択しないことを願うばかりです。



ロシアでナワリヌイ氏が亡くなりました。「権威を持っているのは民衆だ」を掲げ、プーチン氏を批判し多くの若者の賛同を得たにも関わらず、いとも簡単に排除されたのです。勇気ある民主主義者の死を悼むとともに、死因を追求していく民衆の力に期待したいです。インドネシアでは過去に圧政に加担した指導者が、ネットを利用し若者を抱き込み国の最高指導者になろうとしています。アメリカでは私益第一主義のトランプ氏が勝手なことを言い放ち人民を翻弄しています。人間はすばらしい知恵を持つのと引き換えに、安易な安心を信じる無智で醜く恐ろしい本性も持ち合わせています。世界中が権威主義に傾いていくことは、きっと人間を破滅に向かわせていくこととなります。「共存」、「共栄」は、何もすべてを同じにすることではないと考えます。どうしても受け入れがたい習俗や考えは、「棚に上げておく」といった知恵もあるはずです。日本と中国も「尖閣諸島問題」は、日中国交回復の際「棚上げ」されました。白黒はっきりさせることが、人間同士のいさかいを止める唯一の方法とは決して考えない方が良いはずです。「憎しみ」、「私」これらを前面に押し出していくことで、「殺戮」は始まってしまうのです。愚かな人間はあらゆる理由を付け正当性を公言します。
デジタルな社会に巣くう権力者、偽善者、悪意ある人間の陰謀に決して乗ってはいけません。デジタル化が進む世の中ですが、アナログな世界は最後の砦であることを忘れてはならないと考えます。行ってらっしゃい。

カテゴリ:政治・国際状況

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