行事や交流を通して培われる心(質より量の時代)
2026.03.01


人の心と体は元々多様性に満ちた存在だと思います。受け入れようと思えば、未知の宇宙空間にも匹敵するほどの寛容な思いと動きに満ちているはずです(老子)。しかし生きる時間が長くなればなるほど、先入観や思い込みがそれらの広大な可能性を狭めていってしまうようにも思います。
誕生日はこの世に生まれた「命」を愛おしみ、生んでもらったことに感謝し、当たり前ではない日々を精一杯生きることを誓う日でもあります。幼い頃は父母、祖父母、保育者に無条件に受け止められることで、精一杯成長できるようによく食べ、よく遊び、よく寝ることで、頭と身体を成長させていくべきです。
何を祝福され喜んでもらっているかを子どもはよく分かっていません。しかし自分自身が喜ばれる存在であることは、徐々に理解できるようになっていきます。過剰な期待ではなくただただ存在していることだけが、大人にとっては喜びそのものです。考えてみればこの世に生まれるだけでも、それは「奇跡」と言える出来事です。
今日はお雛祭り【子どもや孫の幸せを祈り、病気や災いをさける心が、人形を中心とする節句行事「ひな祭り」を創りあげました。日本で産まれ、育まれてきたひな祭りは、まさに世界にどこにもない日本の貴重な伝統文化です。】も行いました。みんなで歌を唄い紙芝居(絵本)を観て、誕生月の子はお内裏様とお雛様になって成長を喜びあいました。
子どもたちに対する大人(親等)の願いは、健康に元気にすくすくと心も体も成長してもらいたい。ただこれだけで良いと思います。昨今は子どもに過剰な期待を押し付け、幼い頃から習い事に時間を費やしていますが、本来その時間は子どもが遊ぶことで様々な力を培う時間でもあるのです。
子どもの発達は「その時」を大切にしなければなりません。習い事で「あそび」、「なかま」との時間を過ごせないことは、将来子どもが大人になり力が逆転したときに、大きな反動(反抗、暴力)となって身近な人に向けられることもあります。子どもにとって心からたのしい「あそび」、「なかま」を奪っていないかどうか、振り返ってみる必要があります。
そして今日明日と児童発達支援施設「Fululu(フルル)民間施設」の子どもたちが、各10人遊びに来ます。ダウン症、自閉的傾向、こだわりの強い子等様々な子がいますが、園庭で遊んでいる姿はどの子もとても嬉しそうです。大きく異なる姿はそれほど目立ちません。
保育園の子どもたちも最初は少し戸惑いますが、回数を重ねていくことで、この機会がきっと他者とのやり取りに大きな影響を及ぼしていくことと思います。どんな子でも初めていく場所や会う人に対しては、「不安」、「警戒」等の心が働きます。同じ仲間と数か月一緒に過ごしている今の時期は、「安心感」がしっかりと心にあると思います。そんな時こそ「交流事業」の機会をたくさん持つべきだと考えます。
幼少の頃は人間関係の「質」より「量」が大切であることは確かです。たくさんの多様な人たち、人間関係に触れていくことが、オープンで理論的かつ優しく、思いやりのあるグローバルな人間性を育てるスタートラインになるものと信じます。
カテゴリ:教育
自分作りの真っ最中よ!
2026.03.01






自我を作っている発達段階の子どもたちは、「あげる」、「もらう」、「する」、「してもらう」等、対極に位置する行動に関し、複雑な心が働いています。
「あげるのはいいけれども、2つだけだよ!」、「もっとほしいわ、2つだけじゃいやだわ!」、「はい たべさせてくれる?」、「いまはじぶんでつくっているのよ!だからあげないわ!」等々、過去に経験したことに、相手は必ずしも素直に応じてくれるわけではないため、当然ですがお互いの心に波風が立ちます。
そんな状況に戸惑いを感じながら、仲間とのやり取りで自分を試している姿が、あちらこちらで視られます。今の段階は「必ずしも期待通りではない」相手の言動に右往左往し、「おかしいな?」、「どうしてかな?」を感じ取ることが出来れば、それでよいと思います。
ドングリをあげるあげない、わたすもらうの場面が、お互いの思いがうまく合えば「笑顔」になり、合わなければ「悲しいさや怒りの表情」となって相手に発信されます。同じ園庭活動の中で、人が変わればそれぞれの発達段階や性格によって、上手くいったりいかなかったり、そんな時間を重ね過ごしていくことで特定の相手は見つかっていくものです。
「誰とでも仲良く」は一見良さそうに思えますが、実は「嫌な思い」の経験を省いてしまうことを勧めているようなものです。子どもは長い人生を歩き始めて間もないですが、ひとつ一つの経験を感じていくことが必要です。もちろんその経験の中には、本人が嫌がることも含んでいます。
よくありますよね、「あの人は物事をはっきり言うが、裏表はない」、「彼らは徒党を組んで私を陥れようとする」、自分自身をしっかりと持っていれば前者となり、自信がなければ後者になってしまうこともある。幼い頃は成長する過程の中で、決して後者にならないように「自己選択」、「自己決定」を行うことを体験していくことが必要です。
その選択がたとえ間違っていたとしても、相手から返ってくる反応で相手の気持ちを慮り、いつの日か理解できることを期待し、大人はあえて子どもが嫌な思いをしたり、泣いてしまう場面が予測されていたとしても、大人の力で避けてしまえば子どもはその小さな大切さに気付くことが出来ないのです。
子どもは間違いを犯しながら「正しさ」にたどり着きます。それは物事だけではなく、人同士も同じことなのです。いえむしろ人と人の関係こそ失敗が必要です。間違ったと気づけば修正していけばよいのです。この曲がりくねった道を歩む勇気こそ、子どもたちの心に育てていくことが大切です。この積み重ねでやっと「人間らしさ」が芽生えていくのです。
カテゴリ:発達
フィギアスケート 素晴らしき人 「アリサ リュウ」 「アンバー グレン」
2026.03.01

おはようございます。
フィギアスケート個人女子で金メダルを獲得した「アリサ・リュウ(米)」は、中国人(天安門事件でアメリカに亡命)で弁護士の父と母は匿名の卵子提供者であり、代理母を通して生まれた5人兄弟の長女でもあります。【父親は天安門事件後に政治亡命した中国人。かつて中国政府のスパイに監視され、リュウ自身も2022年の北京五輪の最中に事件に巻き込まれかけた。スペインメディア「マルカ」が大会前のリュウの告白を改めて伝えた。壮絶な体験を乗り越えたリュウのメンタルの強さが日本にとっては手ごわい存在となりそうだ。リュウは「彼女たち(日本勢)に勝つかどうかは私の目標ではありません」と断言。「私の目標は、自分のプログラムをやりきり、自分のストーリーを共有すること。それをするのに、誰かの上や下にいる必要はないのです」とのフィギュア哲学を口にしている。中国のスパイの監視や、北京五輪での誘拐未遂事件など、壮絶な経験をしてきたリュウのメンタルに裏づけされた安定したジャンプと表現力豊かな演技力が世界を魅了しました。】
ステキなスポーツマンであると同時に、若くして自分の人生で何が大切であるのかを理解しているまっすぐな人だと思います。演技は自信とスケートを楽しむ喜びに満ちあふれ、とても素晴らしかったです。結果的に金メダル獲得でしたが、それ以上の「生き方の金メダル」を目の当たりに感じたのでした。
また「坂本」が金メダルを逃し、演技後に泣いている姿を報道カメラマンから守った「アンバー・グレン(米)」もまた素晴らしい人でした。【結果はアリサ・リウが優勝。順位が確定し、関係者や報道陣に囲まれながら力なく座り込んでいた坂本は悔しさで涙を流した。その時、日本人スケーターのもとへ寄り添ったのは、米国のアンバー・グレンだった。泣いている坂本にそっと歩み寄った26歳のベテランは、優しく言葉をかける。日米スケーターの感動的なシーンを撮影しようとカメラマンが近付いたが、グレンは「撮るのはやめてあげて!」と言わんばかりに手でジャスチャー。カメラマンもその意図を汲み取り、すぐに撮影を中止した。】
様々な人間模様もあったフィギアスケート、演技ばかりではない素晴らしさに心が震えます!
カテゴリ:スポーツ
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