春をいとおしむ
2025.05.05

おはようございます。【「兄妹の如く散りゆく山茶花の花びら今日は掃かずにおこう」島田修三 評-「兄妹の如く」という 譬喩(ひゆ-比喩)に注目した。山茶花の花は花弁五枚。それが一ひらずつ時間差で散ってゆく。そこに仲の良い兄妹の離散や死別が、あわれ深く重なっているようにもよめるのだ。中日歌壇4.20 「水あらば覗きこむ性燕来る」髙田正子 評-春になってからは、水が温(ぬく)んできたなあ、そろそろ水草が生えているかも、と覗き込む日々だったことだろう。ある日水をさっとよぎる影が・・・。燕だ!思わず空を仰ぐ。視点の転換が鮮やか。中日俳壇同日】
春を感じる2首(句)です。誰もがきっとこの季節に経験する機会がある自然現象だと思います。そこに「何を思うか?」もちろん人それぞれがあってよいのです。変わりゆく季節、迎える季節、真っ盛りの自然の動きに、何かを感じる日々の余裕と豊かさをもって生きたいと思います。
カテゴリ:生き物・自然・人間
ワシントンの桜
2025.05.05

おはようございます。
「なごやか外交-4.20中日新聞 桜がつなぐ日本とアメリカの絆」駐名古屋米国首席領事アンナ・ワンさんが、かってワシントンに日本から寄贈された桜(1912年)を、遠方から楽しみに愛でに来るアメリカ人の姿を伝えています。さらにこれで終わりではなく1981年日本で洪水が起きたくさんの桜が被害を受けました。その時ワシントンポトマック川の桜から押木をいただいています。最近では岸田首相が令和6年に桜の苗木250本を寄贈しています。日米の絆は自然を通じた心で通い合っています。
さくらは「桜の美しさはその儚さにある」。短い間しか咲かないからこそ、一瞬の美しさを楽しむことの大切さを教えてくれる-文中。この日本人の「死生観」、「生活感」を知ったうえで花を見つめることで、見え方と思いは異なってくるのです。
ぎくしゃくしている日米関係、揺れ動く世界情勢を一面的な捉え方のみで考えるのではなく、歴史的な友好関係、文化交流をも含め、政治的処遇についても考えていくことが大切でしょう。たとえ考え方が違う民族同士でも、日中が国交を回復したときの様に、ある問題を突き詰めすぎず「棚に上げる-竹島問題」ことも一つの知恵だと思います。ユダヤ、パレスチナ、ロシア、ウクライナ等、深く根を張る民族問題が、人間同士の破壊行為となっては、悲しみのみが残っていく結果となります。
カテゴリ:政治・国際状況
退職代行に思う
2025.04.21

おはようございます。
退職代行サービスが若者に利用される頻度が上がっているようです(4.13中日新聞)。このことは何を意味しているのでしょうか?考えなければならない社会課題だと思います。
そもそも転職の理由は、入社前のイメージとのギャップ、条件が異なっていた、配属地が遠い等の様々な理由があるようですが、これらのことは入社前にその差異を埋めることはできなかったのでしょうか?本人の努力も必要ですが、受け入れる側の姿勢はどうであったのかも検証しなければなりません。しかし退職を申し出ること、手続き他を本人ではなく代行業者に委託することはいかがなものでしょう。確かに本人が煩わしい思いを直接感じることはありませんが、労働を引き継ぐという義務は放棄され、職業への責任意識やそこで働く人たちへの迷惑や負担は一切関知せずの姿勢は、本人にとってこの先の人生のハードルや困難をも避け続けることにつながるのではないでしょうか?人間的成長を阻害する結果を招きます。「生きる」とは困難を乗り越えてこそ「やりがい」、「達成感」、「楽しさ」も生まれ、自己の成長も実感できます。それは他者への礼儀を尽くすことで得られるものだと思います。
社会は一人の勝手な思いで動いてはいません。必ず人と人との関わりの中で、細かな配慮や気遣いがあってのことです。そのことが煩わしいというのであれば、ひとりでできる仕事を見つけ、孤独の中で生きる覚悟を持つことです。人間社会は対面解決なしで許されるほど甘くはないと思います。形の上で成人を超えていたとしても、新卒、社会人経験者においては、退くことに対する責任の取り方や礼を尽くす術を知らないならば、親や関わった大人はその大切さを教えていかなければなりません。「退職を事務的に」といった商業ペース、「個人の問題」と一見個の自由選択の尊重とみなす倫理観が欠如した間違った解決が、若者の自律に良い影響を及ぼすとは全く考えられません。人間をダメにしていくような方法や金銭解決に手を染めるような環境は、日本人の国民性を汚すものでしかありません。もちろんハラスメントが優位になるような事態は避ける必要があります。皆さんはどのようにお考えでしょうか?
カテゴリ:文明社会