分断からの脱出!
2025.01.14

おはようございます。
5日の日に「サンデーモーニング」を観て、世界、日本で進んでいる人間世界の「分断」について考えていました。戦争あるいは天候不順や政情不安定によって人権蹂躙、貧困などが起こり、難民がアメリカ(ハイチ人への差別)、ドイツ(シリア難民排斥)などに避難、職や富を奪われているのではないかと、極右勢力が台頭し自国第一主義がはびこることで排斥運動がおこる。性の多様性が叫ばれる中、神が創造したのは「男女」でありそれ以外はあり得ないとの主張、家族は血のつながりのみであり、他者を排除することで自己を守ろうとする思想。これらの分断は人間が他者理解や協調し生きていこうとする理想に背を向けた考え方です。もちろん国民性については十分議論し、お互いを尊重していくことが求められますが、議論の末紛争を避けお互いが距離を置くことでしか争いを防ぐことができない場合もあります。それも一つです。
サンデーモーニングに出演した「山田洋二さんー映画監督」は、自作「寅さん」の世界を例に血のつながりがない関係性(寅さんとさくらは異母兄妹・中小企業のタコ社長)の中でお互いを「理解しあおうとする心」の大切さを訴えていました。寅さんの世界はなんだかんだといさかいを起こしながらも、お互いを思いやりながら家族という関係性の中に、何とか収めようとする人々の心を描いています。
便利さは様々な分断を生んでいます。心ある世界の人々は次のように言っています。「シンプルな親切さを大切に」、「政治家は宇宙で会議をしたらどうか、小さな地球を見ながら話せばこだわりも憎しみも消えるのでは・・」、賛成ですね!小さなことにこだわることで命を奪い合うなどは「愚の骨頂」としか言いようがありません。
カテゴリ:文明社会
生き方を問う
2025.01.14

キャンプデービッド合意(1978年アメリカが仲介し合意したエジプトとイスラエルの平和条約)
おはようございます。
昨年は世の中の「一隅を照らす」を実践した多くの人々が生を全うしました。お正月のおめでたい時だからこそ、「私たちと同じ一人の人間がなしてきたこと」に思いを馳せ、新しい年の励み、目標を明らかにし理想を掲げるべきだと思います。人間は常に反省していないと何をし始めるかわかりません。「悪に流れやすい」のが人間と心得、故人から学び、自己を省み、社会を見直し、身近な関りを軌道修正していこうと思います。
詩人の谷川俊太郎さん、私たち乳幼児教育者にとっても、絵本を通じ馴染みがあり、また教えられる言葉の数々、子どもたちの感性を揺さぶる言葉を残し、人間の成長に尽力されました。今後も多くの子どもたちが成長過程の中で関わっていくことと思います。
小澤征爾さん、世界的な指揮者であり、気さくで情熱家、自分に対し特に厳しく妥協を許さない姿勢は学ぶべき生き方です。芸術、人間を愛し世界の人々と音楽を通じてつながることを示した素晴らしい芸術家です。
ジミー・カーターさん、政治家元アメリカ合衆国大統領、様々な紛争、差別に対し現役時代はもちろん退任後も尽力し、世界の平和と人権の擁護に勤めた偉大な政治家です。派手なパフォーマンスはなくしかし粘り強くアメリカ国民ばかりでなく人類を牽引するために行った活動は大変すばらしいことです。【バイデン大統領の声明「偉大な人格と、勇気や希望、楽観主義の持ち主だった」と評した上で、「この国のすべての若者たち、そしてよき人生を生きるということはどういうことかを模索しているすべての人たちに、原則、信念、謙虚さをあわせ持ったカーター氏のことを学んでほしい」と呼びかけています。】
他にも数々の方が見えます。皆様の心や生活の中に「一灯をともした偉大な人」はどなたでしょうか?身近な人でも著名人でも、誰かの生き方を見つめ真摯に向き合ってみることで、自分自身らしい生き方も見つけられるかもしれませんね。
カテゴリ:生き方
あそびで育つ身体と心!
2024.12.22

なんだろう?

手には一杯の花梨

なるほど!一気に転がるたのしさを満喫!
あそびの中で使う指先、全身は使いこなすことで少しづつ発達が進んでいきます。それに伴い習慣の時間もかからなくなり、相乗効果を生んでいきます。生活習慣は目に見えることのため大人も神経質になりがちです。しかし、着脱、食事、睡眠、排泄などは遊びが豊かになり、器用さや巧みな操作が楽しさから上手になっていくほどに、指先使い、人との関係性も上手になり、その結果面倒で煩わしい習慣が「さっさと」できるようになっていきます。とても時間がかかることでもあります。
大人は「あそび」にこそ、その豊かさを伸ばしていくための努力に力を尽くしていくほうが良いと思います。多少の時間的差異があったとしても、生活習慣はいつかはできるようになるものです。あまりに何度も指摘し続けることは、逆に子どものやる気を奪っているかもしれません。
お絵描き、シール貼り、押し車、花梨抱え、ままごと等々、その一つ一つの動作の中に、子ども自身が身につけていく習慣を見つめていくことが大切です。遊びの中で、なかま、ご家族、保育士への子どもの働きかけをとらえていきましょう。使う言葉や甘えを求める姿勢に、不足している愛情や身体接触、「うれしい、かなしい、くやしい」など芽生えている心を受け止めていきましょう!
いたずらや、なかまへの攻撃、食べ物で遊ぶなど、大人の価値観として否定すべきことを子どもたちはおもしろがって行う時もあります。いくら幼くても、してはならないことはきっぱりと「いけない」を伝えることは必要です。しかも心底から叱ることです。しかしその伝え方は考えなければなりません。「必要に何度も」、「心が傷つくほどに」、「汚い言葉」、これらは現に慎み、子どもとの付き合いは叱ることも「心をこめる」を忘れてはなりません。不適切とは子どもへの心がないことだと思います。自己の習慣にそぐわないからではなく、「子どもにとって必要だから」、これを忘れてはなりません。
カテゴリ:あそび