お知らせ

養護と教育の詳細

2025.01.19

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子どもたちは外へ遊びに行くとなると、やらなければならない事は分かっています。保育園では自分でやる必要がある事も分かっています。楽しいことが待っているのも分かっているので頑張れます!格闘していますね。このような粘り強さが良く育っていると思います。もちろんすぐに行えたわけではなく、自分なりの心の葛藤と親御さんを始め、暖かで細やかな大人の眼差しと待つ心、支援があってこそです。なんせ人間修行2~3年生ですからね!大きな目線でゆったりと見ていく必要があります。

あそびはと言えば、まだまた物、素材、遊具、仲間との接点はより感覚的です。自分自身の手、指、足、目、耳、皮膚の感覚を頼りに、重み、形、色、温度、性質(ガサガサ、サラサラ、ベトベト、ツルツル、ゴワゴワ、スルスル)を感じ取って楽しんでいるのです。多少の規則性や手順は、大きな子のやり方を真似しているまでかもしれません。

だから目で見て「おもしろそうだ」と感じると、すぐに興味が移っていくという光景は、今の発達段階では顕著なのです。「集中力がない」などと捉えがちですが、むしろ物事をキャッチする「感覚能力が高い」と捉えてよいとも言えます。感覚的、直感的に自分が扱ってみたいと感じた玩具、遊びの方法は、大人の思考で意味を感じられなくても、子どもが物事を理解していくうえで必要な過程であることは確かなのです。「すべてに意味を見出さない言動」がたくさん存在するのが、時にかわいらしく、愛すべき対象なのだと思います。

「サラサラ、ベトベト・・・・」等の事物の状態や感覚を現わした言葉は、専門用語で「オノマトペ」と言います。今の発達段階の子どもたちには、この表現で物事の性質を伝えることが有効です。日本語は特にこの表現方法が発達しています。英語表現には無いイメージを伝えることが出来る力があるのです。(言語の本質-今井/秋田)

したがって大人がオノマトペを使い言動に共感することで、子どもたちは分かってもらっていることに安心し、増々心が落ち着き(養護)、豊か(教育)になっていきます。養護と教育両方の観点で相乗的に効果を発揮するということが言えます。ご家庭でも試してみて下さい。子どもがにっこり笑って応答してくればそういうことなのです。

カテゴリ:教育

素材のおもしろさ

2025.01.19



慣れている素材とそうでない素材、最初はどれも初めてですが、ドロドロ、シャビシャビ等の変化に対しては、初めは触れることに躊躇がある場合もあります。その子の取り組みの姿勢をよく見て、決して無理せず本人がやりたいと思う気持ちを待ちます。

水、泥、絵の具などの素材は砂、土と同じで、変化に富んだ性質を持っているので、いつかは子どもたちが夢中になる対象となり、その性質から創造力や構成力など様々な使い方、おもしろさや知恵をもらえることは間違いありません。ただ質感をどのようにとらえるかは人それぞれです。

デカルコマニ―(絵具を画用紙でサンドイッチして開く)は、開いた瞬間に最初観た状態と異なることに「驚き」、「楽しさ」などの感情が湧きたつことでしょう。クレヨンは指に力を入れることで、より鮮明な線や面の色が見られることが分かるでしょう。何にでも触れてみてその結果を知ることで、さらに様々な方法を使い触れ楽しめることを理解していきます。

今日はいつもの部屋ではない場所で過ごしました。一緒に過ごす相手はいつもの仲間と、おにーちゃんおねーちゃん!保育園という場所に慣れきっているこの時期だからこそ、安心して過ごすことが出来ます。時間の経過とは、心も体も成長し安心感をベースに活動できる力をもたらしてくれました。

これからもどんどん新しい環境や事物にも触れ、自分の体験として蓄積し、少しのことで動じない、たくましい心と体を身につけていってほしいと願っています。

カテゴリ:教育

賑やかな大阪 歴史の奈良 オーバーツーリズム

2025.01.19

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なんばグランド花月

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平城京跡 復元 朱雀門

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奈良国立博物館 仏像館

大学時代の部活動で参集があったため、大阪まで足を運びました。久々の「みなみ(難波)」は人がごった返し、外国人があふれ別世界のように感じました。
特に当てもなかったため、朝一番から「なんば花月」で漫才と吉本新喜劇でさんざん笑い過ごしました。路地に入ればどこもかしこも店、店、店、人、人、人であふれかえっており、人混みが苦手な私にはつらい場所でした。世の中にはなんと人が多いことか?
そんな雑踏から離れ奈良へ向かい、過去に行ったことのある平城京跡の歴史、奈良国立博物館で仏像を観て過ごしましたが、奈良公園界隈はやはり外国人の山、せんべいにつられた鹿たちが道路際の歩道まで入り込み、これも自然の一部である動物との共生という点で考えさせられました。国立博物館内はおそらく奈良公園周辺で一番静寂な場所だったかもしれません。特別展では春日大社の祭礼(春日若宮おん祭)の展示があり、約900年前から行われている由緒ある祭りの歴史を観賞し、仏像館ではやはり1000年程前の仏像の数々を観て過ごしました。厳かな雰囲気はさておき、インバウンドであふれかえる人の山、オーバーツーリズムを実感しに行ったようなものです。何とも複雑な疲労感が身に沁み、速く名古屋へ帰りたくなったのが正直なところです。参りました!
【春日かすが若宮おん祭は、1年に一度、春日大社の若宮(若宮神社)より御お旅所へ若宮神をお迎えし、1日24時間にわたりさまざまな芸能を捧げる祭礼です。御旅所の若宮神のもとに祭礼参加者が詣でる風流な行列や、田楽や舞楽、猿楽などの芸能神事が有名です。平安時代の保延2年(1136)に始まり、古儀の祭礼を守り続けて今年で889年目を迎えます。】

カテゴリ:宗教・文化

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