お知らせ

為政者の昨今

2024.07.07

alt

alt

おはようございます。
国の内外で代表者の進退問題が取り沙汰されています。政治資金問題、物価高騰等々に対し国民が納得できるような解決策を提示できない日本の首相、高齢化により最悪の対抗馬にやりこまれる米国大統領、会派の賭博問題に揺れる英国首相、希望を持てない政治状況にうんざりするのは私一人ではないでしょう。
イラン、インド、インドネシア、ロシアなど様々な国々で、民主主義を装う国民による直接選挙が行われています。東京都知事選挙も多数の選挙権を持つ都民と史上最高人数(56人)の立候補者が出現し、多様な主張と候補者像に驚かされます。選挙においてはいつも威勢の良い主張と実行できない抽象的な政策が並びたてられています。このような状況の中で、フェークや悪意ある先導者に揺さぶられることなく、正しい判断をしていくことが市民には求められます。情報の質を見定め、私利私欲に惑わされずに私たちの代表者を選ばなければなりません。Aiや強権独裁者が支配する国は、それなりの国民性しか育ちません。国民が少しだけ見方を変え、政治実践における「質」を問う姿勢(「何となく」、「有名」、「人に勧められた」、「ルックス」による選定を止める)を身につけていけば、代表になろうとする人間の質も変わるのではないかと思うのです。

カテゴリ:政治・国際状況

俳句のおもしろさ

2024.07.07

alt

おはようございます。中日歌壇6.30から私の「いいな!」を抜粋しました。
【「窓口でぺこぺこする人怒鳴る人口ごもる人偶(たま)に祈る人」(評)願い出を受け付ける役所の窓口の様だ。卑屈な人、怒りまくる人、口ごもって要領を得ない人は良く見かけるが、「祈る人」は珍しい。何やら不思議の感がただよう。面白い場面を歌った。
「装いの明るくなりて青空にある歩道橋渡る子供ら」「青空にある歩道橋」という構図の大きさにまず感心する。そして「明るく」「青空」「ある」とア音の続く明るいひびき、一首の大らかなリズムが内容を生かして、広やかな空間へ読者を導く。】
様々な人間模様が織りなす風景は、心を和ませ、時には自分の姿、言動を省み反省の一助とすることが必要であることを想いださせてくれます。短い言葉とリズムで表現する俳句は、とても素晴らしい日本の文化だと思います。たまに味わってみるのも良いのではないでしょうか?

カテゴリ:宗教・文化

「無敵」 書家 矢野きよ実 さん

2024.07.07

alt

alt

おはようございます。
東日本大震災から10年。書家の矢野きよ実(名古屋大須出身)さんは、被災地の子どもたちの「心の声」を聞くワークショップ「書きましょ」を今も続けています。そこで綴られた子どもたちの思いを大切に伝えています。ラジオ深夜便で聴いた内容をネットで探してみました。表題の「無敵」は強さではなく、「淋しさ」、「病気」を敵と捉えない心、等々個々人の解釈で一人歩きをしています。大切なことは、「書」を通じて飾りない、心の奥に潜む素直な気持ちを表現できる素晴らしさがあるということです。
【メッセージ 
ものすごく力強い文字で「父」と書いた男の子は 「父ちゃん流された」と呟いた 半紙いっぱいに「今」と書いた子はお母さんがいなくなった 「ひとりにしないで」と小さな女の子は書いた 6歳の女の子は「幼稚園のお友達がたくさん死んじゃったの」と震災後2年経って やっと小さく叫ぶことができ「みんなげんきで」と書きました 600件あった家が599件流された一本松の前の小学校のみんなは 「そんなもののために生まれたんじゃない」「生きてやる」「100年生きたい」「もどりたい」と 1日で1000枚を超える心の叫びを書きました 福島でいじめにあった子どもたち、言葉がでなくなった子どもたち 365日笑うことができなくなった女の子・・・ 小さな身体からたくさんの心の音が、叫びが溢れでてきます 先生も大人たちも10年経った今も涙がとまらなくなります 「書」は習字とは違います。習字はお手本どおりに書き方を習いますが 「書」は心の中にある今の気持ちをそのまま書きます たとえば「淋しい」気持ちは言葉ではなかなか言えませんが 白い紙の上には「淋しい」と書けます 
子どもたちに教わったこと
人の「言葉」は生きてきた年数ではなく経験からうまれる 何十年もかかって大人たちがようやくわかる心の言葉を 小さな子どもたちが書にします どれほど怖くてどれほど悲しくて辛かったか その日を経験していない私にはわかりません 私たちに何ができるか・・・「想うこと、忘れないこと・・」 どうか こんなにも小さな子どもたちの心にある 心の叫びをみてください】

カテゴリ:災害と自然復興

- CafeLog -