お知らせ

ロシア大統領とスメタナ

2024.04.06

スメタナ作曲 「交響詩 わが祖国 モルダウ」 雄大に流れるモルダウ川
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監視、隠蔽、情報操作、画一社会、繰り返される体制転換、強権がロシアをつぶす(中日3.17社説)
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おはようございます。
プーチン政権はロシア帝国の大国主義を振りかざし、未だにウクライナへの侵攻を続けています。世界の覇権を握るため、情報操作し、国民に真実を告げず、あらゆる利便、先日のISテロまでをも悪用し、身勝手な欲望を達成するために余念がありません。せっかくの優秀な頭脳を「人類愛」に使ってこそ、天から与えられた力を生かす術のはずです。第二次大戦下のヒトラーを彷彿する傍若無人ぶりには驚かされるばかりです。情報に関しこれだけ開かれ、一市民が公正な見方をする機会が保障されていても、100年前と状況はあまり変わっていないところに人間の愚かさが浮き彫りとなっています(歴史は繰り返される)。
領土拡大以外、国内の政策や日本をはじめ世界的にも問題になっている少子化に対して、プーチン氏はどのような対策を行っていくのでしょうか?大統領選挙前国民へのアピール目的で「家族」を大切にすることの価値を説き、子育て支援に予算を投じていくと約束しました(中日社説3.17)。一方で多くの働き盛りの男性が戦場に駆り出されています。戦死者も増え矛盾した政策に国民は不満を募らせています(中日3.15 5面)。
ヨーロッパにおいてはチェコスロバキア、ポーランドなども旧ソ連の軍事侵攻を受けてきました。そんな時代にチェコ出身のスメタナは盛んに音楽活動を行っています。交響詩「わが祖国」第2曲「モルダウ」は誰もが知っている名曲ですね。そのスメタナ、実は苦難の連続で三人の娘を相次いで病のため亡くし、この曲を作った時も既に両耳の聴力を失っていました(中日 クラッシックの扉)。曲は自分と同じように苦難(オーストリア、旧ソ連の支配)の歴史を見てきたモルダウ川の流れに重ね、優しく、強く、繊細に表現しており抒情性に満ち溢れています。苦難は人を磨きます。「艱難汝を玉にす」と言われます。できれば家族が不幸となるような人間同士の争いごとではないように望みたいです。

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喜劇王チャップリンは自作自演映画「独裁者」で最後の演説を通じ見事に「人類愛」を語っています。

ロシア、中国などの大国、北朝鮮、ミヤンマーなどの強権主義の国々が、いつまでも国民の不満、敵対勢力を抑え込み、政権を保っていられるとは考えにくいです。一国の主権者は国民であり、王や大統領、国家主席はその代表にすぎません。過去への懐古、自身の欲の中で政治を考えている以上、民衆は圧迫を受け、道を誤り先導されかねません。世界が大きく二分されようとしている事実を認め、人類としての視野に立ち、悲劇を繰り返さないために努力している人々を応援する必要があります。

カテゴリ:政治・国際状況

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