子育てをたのしむには?
2023.08.04

初めての場所、初めての素材、初めての人、初めての食事、生まれて年月が短い乳幼児さんにとっては、驚きや恐ろしさ、不思議と興味は並大抵の大きさではないと思います。当然感じたことに対し心に起こった感情を体験することは免れません。大人はその感情に関して時に同調し、時に安心させるため抱き上げ、声をかけスキンシップを自然な形で行います。自分を包んでくれる大人の腕、胸、暖かさ、声、香りによって子どもたちは心を落ち着かせ、平常を取り戻します。同じものに再び出会ったとき、以前よりも怖さは少なくなっているかもしれません。反対に忌避するものとして長い間、心に横たわってしまうこともあるでしょう。「強い刺激」は、極端な反応を起こしかねませんので注意が必要です。
日本人は子どもを育てるために様々な方法を編み出してきました。貧困が続き、仕事をしながら子守をしなければならない状況は日常茶飯事だったと思います。どんな調子のどんな歌を唄いかけ、どんな遊びを持ち掛ければ、子どもたちが落ち着くかを子どもと一緒に楽しみながら、試行錯誤して見つけてきたのだと思います。
効果的なものは「わらべ歌」として今に伝えられています。「はやし歌-泣いたカラスがもうわろうた-子どもがびっくりして泣き止んでしまう」、「子守歌-おんぶして、抱っこして歌と揺れるリズムで安心へ」、子どもの感情コントロールはまだまだ未熟な年齢においては、大人の知恵と助けが必要です。寂しい、悲しい、そんな負の感情を体験したとき、少し心が和らぐようにしてあげること、有頂天になってケガをしそうなとき静かに集中できる環境を用意することで、子どもは自分自身の心を自発的に納めていけるようになっていきます。そのような方法は親から子へ保育士から子へ、伝承されていくべき大切な文化だと思います。大人でも音楽や芸能を見たり聞くことで、自らの心を納めますよね。子どもたちにも歌や手足を使った文化が必要です。人生を大いに楽しんでいる時代だからこそ、遊ぶための環境はたくさん用意されるべきです。親、祖父母、仲間、保育士はそのために必要な大きな要素です。家族として、教育者としてそれぞれの立場の中で、目の前にいる未来に大きな可能性を秘めた存在である子どもの権利を守っていかなければなりません。
カテゴリ:卒園生・転園生の皆さんへ!
蟹江町の発展
2023.08.04

おはようございます。
長野県川上村は前村長がレタス栽培(生産量日本一)を通じて過疎の町を活性化し、新たな価値観を生み出している(中日新聞 ニュースを問う)。レタスによって得た収入で福祉、医療、教育を充実させ、ヘルシーパーク(いつでも利用できる村営福祉課、地域包括支援センター、社会福祉協議会、はり・きゅう施術所、共同浴場、トレーニングルームなど)を一か所に集め、村民が集う場所を提供した結果、医療費が県内で最低額となり、住民利益を大切にすることによって、多世代が安心して暮らせる村に変わっていった。村長の考えは、「欲望/所得 分母を所得にすると欲望は限りなくなる、だから所得を増やすことをやめる」である。
人口減少は今後も止まることはないと思います。どんな社会、どんな生活を望んでいくかは、地方自治の方法選択にかかっています。我らが蟹江町は伝統祭は保存していますが、飛島や弥富のように大きな産業がある地域とは言えません。しかし名古屋駅に近いという利点を持っています。伝統と生活の利便をどのように生かし、より住みやすさを作ってくのか。
400年の歴史を持つ須成祭、水郷文化、小説家、経済人等、古くから残る伝統と人脈を、新しい方向性をもって作り変えていく主体は住民の手によらなければなりません。歴史は固執するものではなく、方法や手段を人脈の中で学び新たな生き方、文化へと作り変えていくことだと思います。「子育てはこうあるべき」、「町政はこうあるべき」、「世の中はこうあるべき」から抜け出し、様々な繋がりを意識していくことから始める必要があります。減っていく人口に抗うのではなく、「小さくても幸せな暮らし」、「豊かな心でいられる生活」を目指していく方法も選択の一つですね。
カテゴリ:地域の皆様へ!
上善水の如し
2023.08.03

長い時間をかけて子どもたちは、素材の性質に慣れ親しみ、その変化と不思議に魅了されていきます。特に水や泥、土は子どもたちにとっては底知れぬ魅力の対象のようです。
「水」は中国の古典においても「老子」がその巧みな性質を詩にしています。「上善如水(最高の善は水のようなものである。万物に利益をあたえながらも、他と争わず器に従って形を変え、自らは低い位置に身を置くという水の最高の善のたとえとしたことば。)」水は量、勢いなどが変化することで岩をも貫きます。かと思えば、熱を加え湯にすれば人間に安らぎを与え、生き物の生命維持にも必要不可欠です。考えてみれば原始生物は海の中で生まれました。本能の奥底で元々住みかとしていた水に対し、愛着を持っていると考えてもうなずけます。
だからこそ子どもたちは、本能で水という素材に、強いこだわりを持っているのかもしれません。水と遊び水に学ぶ、自然の摂理から楽しさと教訓を得て、自らの力に変えていくことが成長につながっていきます。人間も生き物の一端を担っています。いつまでも我々の故郷でもある「水」が、美しく様々な生き物のために維持されていくことを願いたいものです。そのためにも子どもたちは、本物の水に触れ、その面白さ、美しさ、偉大さ、さらに恐ろしさを身をもって経験していかなければなりません。また、大人はその環境を与えることで、自然を大切にできる心、身の安全を守る術を自らの力で育てる機会を与えていく義務があります。
カテゴリ:生き物・自然・人間