Bブロック
2024.08.05

Bブロック(差し込み口を正面から見るとアルファベットのBにみえるのが名前の由来です)は、軽くてやわらかく口に入れてもぶつかってもケガすることが少ないおもちゃです。おまけに車輪などの部品もある、写真のように倒れても軽いため様々な形を作ることが出来、子どもたちの発想も広がります。色も鮮やかで思わず手に取って扱いたくなります。きれいな色合い、軽さなどは様々な工夫と表現を生み出し、子どもたちの意欲も大きくなります。
砂や水、絵の具などの素材につぎ、人工物としては子どもの発想を豊かにしていく力があると思います。年齢と共に一つの大きさは細かくなっていき、レゴブロックのように緻密な構成が可能な物も市販されています。1+1が必ずしも2ではない要素を持つものは、子どもたちにとっては、驚きと共に楽しさ嬉しさへと心が導かれる対象です。
これらの素材を身近に置いておくことは、「見立て」という発達には欠かすことが出来ない重要な段階を、充実していくためにとても大切な機会となります。自然物はその中でも最も子どもの発想を引き出しやすい素材です。だからこそ外遊びは大切なのですが、今後温暖化が進み外へ出られない状況が常態化すると、その力に変わる環境を用意していくことも、子どもの成長において考えなければなりません。
カテゴリ:子育て
孫パワー
2024.07.17

おはようございます。
週末に孫がやってきました。相変わらずの凄まじいパワーについていくのが精一杯でした。午前中バーバとイオンでひとしきりあそび、私が車で二人を迎えそのまま息子と待ち合わせの飲食店に走りました。一瞬の移動時に車の揺れで眠気が・・・(*^-^*)、声をかけ起こしながらなんとか昼食会場へ、満足いくまでうどんを食べ帰宅途中に夢の中へ、到着後ぐっすりと1時間ほど昼寝したでしょうか?起きてからは仕事でパソコンに向かっていても、一緒にやろうとし、「あそんでー」の心の叫びに応じないわけにはいきません。嬉しさ半分、「やれやれ」保護者様の毎日の大変さを思い、子育てから離れて数十年の年月を懐かしく思い出すのでした。その後も水遊び、探索活動は続き留まるところを知りません。子育て孫育では体力と時間が必要です。まだまだこれから孫ラッシュが始まる私は、「体力を付けなければ!」などと嬉しさ半分の悲鳴を上げる始末です。日曜日の1日は一瞬のうちに過ぎ去ってしまいました。これも喜びとしてうけとめるべしと心に決めた平和な休日でした。
カテゴリ:子育て
学生数の減少
2024.07.17

おはようございます。
先週一週間で保育者の養成校(大学・専門学校12校)へ求人・保育体験・研究活動の誘致などの挨拶に行ってきました。18歳人口の減少でどこの学校も軒並み学生数が定員を下回っているのが現状です。今後どこの乳幼児保育教育施設も保育者の確保がますます難しくなることが予想されます。
保育士資格、教育免許保有者は決して少ないわけではありません。ですが実際に資格免許を生かして職に就いている人が少ない状況が続いているのです。原因は乳幼児保育施設の働く環境が決して良いとは言えないのが理由のひとつでもあります。給与も社会人全体の平均給与を下回り、国も処遇の改善のため補助金等を交付することによって努力をしてくれてはいます。しかし、保育者一人がみる子どもの数はゆとりがあるとは言えません(法律)。特に乳幼児の場合は、個別の欲求に十分にこたえていく必要性があり、「子どもの自発性」、「欲求の充足」を達成しなければ、充分に成長発達を遂げていけるとは言い難い現実を、保護者の皆様も理解していただけると思います。さらに国の政策は「誰でも保育」などの制度を作り、子育て支援体制を強化することで、少子化に歯止めをかけようとしています。しかし単純に経済的支援と子育ての機会増大が、少子化解決の手段であるかは疑わしいと考えます。そのような単純な理由で子育ての危機は生まれたのではないのです。
子どもを育てることは、人類、国、家族が存続していくために必要不可欠です。また、子育て程尊い人間活動は他にはありません。このような自覚を持てる社会構造でないことが根本原因にあります。世の中は「効率やスピード」、「自己の利益」を追うことに専念し、様々な「共助」、「手間」、「根気」等を捨ててきました。その結果が人間関係を紡いでいく力、親としての育ち、子どもが元々持っている意欲や好奇心を捻じ曲げてきたと思います。
効率や便利が悪くても「ゆっくり」、「手間をかけ」、「過程を尊重する」、「失敗を経験する」等の考え方を大切にし、コミュニティーを作り直していくことが、人間性を回復するうえで最も必要な時間なのです。文明の進展は後戻りできません、しかしその弊害をしっかりと認識した利用に努めなければ、この先も子どもを育てようとする親世代は、減少の一途をたどるのではないかと危惧せざるを得ません。
カテゴリ:子育て
「あそぶ」こども おとなの権利
2024.06.24
2つの行事(ぐちゃぐちゃ遊び・パパ育BBQ)を実施しました。
ぐちゃぐちゃ遊びは午前とはいえ気温も高く、わずか1.5時間ほどでしたが、水分補給は欠かせませんでした。しかし子どたちも保護者様も暑さに負けず、思い切り遊ぶ様子はとても見ていて気持ちが良い光景を作り出したのです。




子どもたちはまずはぐちゃぐちゃ遊びのように「素材」に触接触れ、その感触を視覚、触角、嗅覚などを使って感じます。次に近くにある道具や玩具を使い、そのものを繋ぐ、並べる、載せる、塗る、吹く、なぞる等をして、素材の性質で遊びます。この段階では大人が積極的に形を作る、子どもたちが面白いと感じること(組み立て、積み上げ)を積極的に提示することも必要です。
さらに普段の生活の中で視たり聴いたりしていることを、自分の指、手、腕を使い具体的に再現(表現)しようとします。この段階が「みたて」、「つもり」等の発達段階です。ここで仲間が必要となればお店屋さんの「役割分担」となり、ごっこ遊びへと発達が進んでいきます。
子どもたちの意欲がさらに増していくように、私たち保育者も「今までにない」、「意外性と不思議」、「大人もワクワク!」を大切にしていきたいと思っています。大人が楽しむこと、笑顔たくさんになること、不思議や神秘に目をみはること、この姿勢こそ「子どもたちはよく見て、感じています」。
子どもたちの近くに何にでも楽しみ、興味をもって挑戦していく大人がいることは、子どもたちが生活する環境としてとても大事です。苦しいことが多いのが生きる世界ですから、せめて「人生を面白がる」を忘れたくないですね。その生き方が子どもたちを明るい生き方へと導くに違いありません。
ぐちゃぐちゃ遊びは午前とはいえ気温も高く、わずか1.5時間ほどでしたが、水分補給は欠かせませんでした。しかし子どたちも保護者様も暑さに負けず、思い切り遊ぶ様子はとても見ていて気持ちが良い光景を作り出したのです。




子どもたちはまずはぐちゃぐちゃ遊びのように「素材」に触接触れ、その感触を視覚、触角、嗅覚などを使って感じます。次に近くにある道具や玩具を使い、そのものを繋ぐ、並べる、載せる、塗る、吹く、なぞる等をして、素材の性質で遊びます。この段階では大人が積極的に形を作る、子どもたちが面白いと感じること(組み立て、積み上げ)を積極的に提示することも必要です。
さらに普段の生活の中で視たり聴いたりしていることを、自分の指、手、腕を使い具体的に再現(表現)しようとします。この段階が「みたて」、「つもり」等の発達段階です。ここで仲間が必要となればお店屋さんの「役割分担」となり、ごっこ遊びへと発達が進んでいきます。
子どもたちの意欲がさらに増していくように、私たち保育者も「今までにない」、「意外性と不思議」、「大人もワクワク!」を大切にしていきたいと思っています。大人が楽しむこと、笑顔たくさんになること、不思議や神秘に目をみはること、この姿勢こそ「子どもたちはよく見て、感じています」。
子どもたちの近くに何にでも楽しみ、興味をもって挑戦していく大人がいることは、子どもたちが生活する環境としてとても大事です。苦しいことが多いのが生きる世界ですから、せめて「人生を面白がる」を忘れたくないですね。その生き方が子どもたちを明るい生き方へと導くに違いありません。
カテゴリ:子育て
子どもの力
2024.06.15

おはようございます。
何十年ぶりでしょうか?東山動物園に行ってきました。1歳3か月になろうとしている孫の動物園引率?です。始まりからお別れまで、実に様々な姿を見せてくれた幼子に、病み上がりにはむしろ効き目の強い良薬となったように感じます。
最初は慣れない場所、人(曾祖母)に不安が先立ち、親の抱っこから離れられませんでしたが、時間の経過、動物への不思議、そして何といっても「歩く」という移動手段を得た心は、大きく弾みをつけそこらじゅうを歩き回る姿へと変わっていきました。子どもが安心感にたどり着いた瞬間からの「生きる力」は凄まじいものです!コアラ舎、ジャガー、キリン、しろくま等、見るものすべてが初めての子どもの眼に、いったいどのような衝撃と感動で映っているのでしょうか?どの動物を見ても今のところ「ワンワン」と言っていますが、頭の中ではその違いをしっかりと捉えていることでしょう。そしてタワーで昼食をお腹いっぱい食べ、展望室に移動したあたりから、ひとりで歩き回り始めました。バランスを崩すとすぐに腰からストンと座り、転倒しない術を既に身につけていることが分かり安心です。本人も時々家族を振り返りながら安心感が保てる距離を測っています。時々家族以外の人に出会いながらいぶかしげな表情をしますが、歩き回る時間はタワーを下り、世界のメダカ館を見ている時も止まることはありませんでした。午後になりどっと疲れが出たのでしょうか、一気に眠たくなりベビーカーに横たわり、そのまま帰宅の途についたのでした。
伸びよう、生きようとする子どもの力は、想像を越える力があります。そのような様子に私たち衰えていくものは、大きな力をもらいます。「この子の成長を見ていきたい」、「一緒に過ごせる時期は大切にしたい」そんな心も芽生えてきます。動物を観て感動する孫、息子夫婦、祖母と共に過ごす時間は、それぞれの年齢にとって力をもらえる瞬間です。人間の家族、共同体はとても大切であることを嚙みしめた1日となりました。
カテゴリ:子育て
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