古謝美佐子 平和と子どもへの思い
2023.11.28

こんにちは。
祝日(23日)に「古謝美佐子さん」のコンサートを観に今池ガスホールへ行ってきました。古謝さんは沖縄の音楽を代表する人でもあります。9歳でレコードデビュー、1990年「ネーネーズ」のリーダーとして活躍、坂本龍一とのコラボ、作家五木寛之の「二見情話」大和口訳、夏川りみ、加藤登紀子がカバーする等、老若男女のミュージシャン【夏川りみ他、MONGOL800、そらなど、沖縄の若手ポップ・アーティストのレコーディングやコンサートにも積極的に参加している。沖縄での定期的な音楽活動はないが、「2000平和のステージinオキナワ」(2000年9月7日)、「スマトラ沖地震慈善コンサート」(2005年11月27日)や「第3回沖縄平和賞キャンペーン」(2006年9月8日)など沖縄県自治体イベントでは常連である。】とも共演しています。
コンサートは夫である演出家佐原一哉と2人で行われ、佐原氏が古謝さんの人となりをコミカルな話術で説明しつつ、沖縄戦の悲惨を伝え、「平和」を願うためのとてもホットな時間でした。代表的な楽曲は朝ドラ「ちゅらさん」の挿入歌であった「童神」。子どもの存在を神からの贈り物として大切に育てることを謳った素晴らしい曲です。間近に触れた歌声には、保育園の子どもたち、ご家族の笑顔、世の中の安寧を願い思わず涙が落ちました。
「童神(わらべがみ)」 作詞 古謝美佐子 作曲 佐原一哉 1997年
てぃん(天)からの恵み 受きてぃくぬしけ(地球)に 生まりたるなぐしわ(我が思産子) わみぬむい(私こそ)育てぃ(育てる) イラヨーヘイ イラヨーホイ イラヨー かなしうみなしぐわ(愛しい思産子) 泣くなよーや(泣くんじゃないよ) ヘイヨー ヘイヨー てぃだぬ光受きてぃ(お天道さんの光を受けて) ゆういりヨーや ヘイヨー ヘイヨー まささあてぃたぼり(どうかよい子に 何事もなく育ってね)
なちぬしち来りば(夏の節が来れば) しだかじゆうくてぃ(涼風を送り) 冬ぬしち来りば(冬の節が来れば) ふちゅくるに抱ちょてぃ(懐に抱く) イラヨーヘイ イラヨーホイ イラヨー かなしうみなしぐわ 泣くなヨーや ヘイヨー ヘイヨー 月ぬ光受きてぃ(天の光受けて) ゆういりヨーや ヘイヨー ヘイヨー うふっちゅなてぃたぼり(大人になってね)
あみかじぬ吹ちん(雨風の吹き) 渡るくぬうちゆ(渡るこの世間) かじかたかなとてぃ(盾となって守るから) なしぐわ花咲かさ(思産子 花を咲かせてね) イラヨーヘイ イラヨーホイ イラヨー かなしうみなしぐわ 泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー てぃんぬ光受きてぃ ゆういりヨーや ヘイヨー ヘイヨー たかっちゅなてぃたぼり(立派な人に成ってね)
カテゴリ:子育て
子どもと共に成長するのは大人?
2023.11.11

仲間は 遊びの提示者でもあります
0歳児クラスの発達は目覚ましく、1時間前にできなかったことが目の前でできるようになることもしばしばあります。少し目を離したすきに発達は進むのです。しかし私たちでさえその瞬間を写真で残すことは難しいことです。子どもたちにとっては自分自身の勝ち取った発達を、一緒に喜んでくれる大人の存在を何より必要としていますので、カメラ片手にというわけにもいきません。
集団の場にいることは、誰かから何かしら影響を受けるということです。よくある事例ですが、きょうだいが多い家庭では、兄、姉、妹、弟と一緒に過ごすことで様々な心持が生まれます。自分より先の発達を行く存在に対しては、「憧れ(かっこいいな)」、「希望(あんなふうにやりたい)」等の意欲を持ちやすいと言えます。逆に年少者に対しては「弱い者、幼い者」に対するやさしさ、いたわりなどの感情が育っていくことが期待されます。劣悪な環境ではなくある程度の「嬉しさ」や「明るさ」がある家庭であれば、このような育ちの環境はたくましく育つため好都合だとも言えます。
保育園などの集団の場は上記の家庭環境に似通っています。「おもしろそう」と感じる他者の遊び方はとても刺激的です。また、年配者、日頃会ったことのない人、たまにお散歩ですれ違う人等、出会う場面も密度も異なる人との接点は、子どもたちの心の持ちように大きな影響を与えているはずです。子どもは三頭身でかわいらしく見えるようにできています。それはかわいがってもらうための人間が持ちおあわせた成長のための戦略でもあります。
私にも孫がいます。1日一緒にいると子育てが一段落した身には、孫が立ち去った後「どっと疲れが生じる」のも現実です。しかし、1時間も経たぬうちにまた会いたくなります。本当に子どもの持つ吸引力?は凄いとしか言えませんね。まったく!((*^_^*)
カテゴリ:子育て
教育の機会は子どもの選択を尊重すべし!
2023.10.19

はい ここにはいってね!
今日も様々な発見と挑戦がありました。生き物(カエル・バッタ)は条件がそろうと突如現れることがあります。その体験が子どもたちの心の中で次の機会の期待へとつながります。さらに進むと「どんなところにいるのだろう」、「いつ頃出てくるのだろう」、「何を食べるのだろう」などの興味へと移っていきます。
「触れる」という自己の意思による行為は、体験を重ねるほどに、どのように持ったらよいか、「ここを強く持つとつぶれてしまう」、「足を持つと足を切り離して逃げていく」といった虫の身体の性質、戦略にまで思いを馳せることができるようになっていきます。秀でた意欲や能力が一人ひとりの子どもたちの誰のどこに潜んでいるかなどは、たとえ親ごさんであっても分からないことかもしれません。
だからこそ大人の影響をあまり強くすること【「気持ち悪い(虫を見ただけで)」、「キャーっと逃げる」】等の言動は子どもの前では慎まなければなりません。大好きで信頼できる人の反応は、子どもたちはそのまま受け取り真似をします。それによって昆虫、植物、両生類、魚、鳥などへの興味の道は閉ざされてしまうかもしれません。何も学者を目指そうなどと言っているのではありません、「選択の機会」を大人の先入観でなくしてしまってはならないと思うのです。子どもたちには選ぶ権利があります。どんなことに関心を示すかは子どもにより様々ですので、是非無理なく出会う出来事が、子どもたちの判断にゆだねられることを願っています。
集団の場であそんでいると自然に、同じ遊び方が好きな子で集まります。また、順番を待ったり、先を争うなどの場面が生じます。これがまさに子どもたちの学びの場面です。我慢ができない、怒ったり、悲しむこともあるでしょう。ですが、この心の動きがあるからこそ他者に譲ることもできるようになるのです。子どもたちの世界はさほど合理的ではないと思います。力でねじ伏せられる、勢いに押されたりすることも頻繁です。そんな機会があるから小中高と進むにつれ「人間関係の駆け引き」を身につけるための下地が出来上がっていくのです。一足飛びに「礼儀正しさ」等が身につくことはあり得ませんね。
カテゴリ:子育て
「どんな木を育てますか」 第五十一候「蟋蟀在戸 (きりぎりすとにあり)」 10/18~10/22頃
2023.10.18
星の王子様とキツネ

おはようございます。
【七十二候が寒露の末候に変わり、戸口で秋の虫が鳴き始める頃となりました。“キリギリス”とありますが、昔は「蟋蟀 (コオロギ)」のことをキリギリスと呼び、秋に鳴く虫の総称でもありました。コオロギは「コロコロ」「リィーリィー」、鈴虫は「リーンリーン」、松虫は「チンチロリン」と鳴き、秋の夜長を賑やかに楽しませてくれます。
ちなみにキリギリスは「ギーッチョンギーッチョン」と機織りのように聞こえることから、別名を機織り虫というそうです。】
「どんな木を育てますか(社説)」15日の新聞は考えさせられる記事満載でした。劇作家テレーサ・ルドヴィコさんの話です。氏は日本の子どもたち向けに脚本を書き、演出を手がけました。皆さんは「星の王子さま-サン=テグジュベリ」の話をご存じかと思います。内容は分かりにくいと言えばそれまでですが、友になったキツネの言葉「本当に大切なものは目に見えない」は、このお話の主題でもあります。【人間らしさとは、希望とは・・・。経済優先の混沌とした現代社会への問いかけが詰まっていました。】
子どもたちの心に種をまくことは、これからの世の中を生きていくために必要なことだと思います。本当に子どもたちに残せるものは何でしょうか?それはお金でも土地でも名誉でもないと思います。「目には見えないもの」きれいな水と空気、人生を豊かにする思想や差別、戦争のない平和かもしれない。子どもたちが今わからなくてもよいのです。分かるようになる年齢で分かってくれるように種をまくことが大切です。

おはようございます。
【七十二候が寒露の末候に変わり、戸口で秋の虫が鳴き始める頃となりました。“キリギリス”とありますが、昔は「蟋蟀 (コオロギ)」のことをキリギリスと呼び、秋に鳴く虫の総称でもありました。コオロギは「コロコロ」「リィーリィー」、鈴虫は「リーンリーン」、松虫は「チンチロリン」と鳴き、秋の夜長を賑やかに楽しませてくれます。
ちなみにキリギリスは「ギーッチョンギーッチョン」と機織りのように聞こえることから、別名を機織り虫というそうです。】
「どんな木を育てますか(社説)」15日の新聞は考えさせられる記事満載でした。劇作家テレーサ・ルドヴィコさんの話です。氏は日本の子どもたち向けに脚本を書き、演出を手がけました。皆さんは「星の王子さま-サン=テグジュベリ」の話をご存じかと思います。内容は分かりにくいと言えばそれまでですが、友になったキツネの言葉「本当に大切なものは目に見えない」は、このお話の主題でもあります。【人間らしさとは、希望とは・・・。経済優先の混沌とした現代社会への問いかけが詰まっていました。】
子どもたちの心に種をまくことは、これからの世の中を生きていくために必要なことだと思います。本当に子どもたちに残せるものは何でしょうか?それはお金でも土地でも名誉でもないと思います。「目には見えないもの」きれいな水と空気、人生を豊かにする思想や差別、戦争のない平和かもしれない。子どもたちが今わからなくてもよいのです。分かるようになる年齢で分かってくれるように種をまくことが大切です。
カテゴリ:子育て
暑い時期のお散歩 子ども目線
2023.08.10
避難車は輻射熱対策にもなる

暑い日ですが、日陰を選び、避難車に乗り輻射熱を避け、日陰の多い公園までお散歩に行きました。子どもたちにとって外の世界を体験することはとても大切です。今日は風もあり昨日までより涼しさも感じられたため、短時間を外で過ごすにはチャンスです。れんげ組のお友だちについてきてもらい、保育人数が少ない時ならではの異年齢組み合わせも、いつも一緒にいる仲間だけではない心の育ちに有効です。大きい子からすれば「お世話しよう」、「なんとなく落ちつく」、小さい子からすれば「何でも上手だね」、「あこがれ」等の感情が湧き出てくることもあるでしょう。そんな心情の現れを喜びをもって大人は受け止める必要があります。
健康面では部屋の中で冷気に当たり、汗をかかずに過ごすばかりを避け、適度に汗をかき体内の循環を促していくことも必要です。ですが必要以上に汗をかく、体温をあげすぎることは、熱中症の危険が高まるため、健康を保つための見極めと管理が重要になります。避難車での移動もアスファルトからの輻射熱を防ぎます。無理して歩くことは、背の低い子どもたちにとっては熱をまともに受け、非常にリスキーな行動です。そのような基本的知識と臨機応変な事態への対応力を、日ごろから心がけておけば、病気や事故につながる確率も低く抑えられます。
乳幼児の心と体は密接に関連しています。心が負に傾けば、病気や事故の確率は増しますが、どのようにコントロールするかは、経験と乳幼児心理学、保健、遊びなどをバランスよく学んでいる専門家にゆだねるべきところはお任せください。例えば入園直後の慣らし保育は、まさに心の安定を得られていないお子さんが、リスクの高い状況を避けるためにとても大切な対応です。
「子ども主体」、「子どもの人権尊重」とは、大人の都合に左右されず、健康を維持し成長を保証されることです。もちろん保育園は社会生活を送り家計を支え、さらにキャリアを積み、自己の人生の充実と社会貢献に頑張っておられる保護者様を大いに応援していきます。かたや子どもたちにとっても大事な時がありますので、緩急使い分け、ポイントを意識し上手にお互いが幸せな時間を過ごせるように心がけていけば心配はありません。

暑い日ですが、日陰を選び、避難車に乗り輻射熱を避け、日陰の多い公園までお散歩に行きました。子どもたちにとって外の世界を体験することはとても大切です。今日は風もあり昨日までより涼しさも感じられたため、短時間を外で過ごすにはチャンスです。れんげ組のお友だちについてきてもらい、保育人数が少ない時ならではの異年齢組み合わせも、いつも一緒にいる仲間だけではない心の育ちに有効です。大きい子からすれば「お世話しよう」、「なんとなく落ちつく」、小さい子からすれば「何でも上手だね」、「あこがれ」等の感情が湧き出てくることもあるでしょう。そんな心情の現れを喜びをもって大人は受け止める必要があります。
健康面では部屋の中で冷気に当たり、汗をかかずに過ごすばかりを避け、適度に汗をかき体内の循環を促していくことも必要です。ですが必要以上に汗をかく、体温をあげすぎることは、熱中症の危険が高まるため、健康を保つための見極めと管理が重要になります。避難車での移動もアスファルトからの輻射熱を防ぎます。無理して歩くことは、背の低い子どもたちにとっては熱をまともに受け、非常にリスキーな行動です。そのような基本的知識と臨機応変な事態への対応力を、日ごろから心がけておけば、病気や事故につながる確率も低く抑えられます。
乳幼児の心と体は密接に関連しています。心が負に傾けば、病気や事故の確率は増しますが、どのようにコントロールするかは、経験と乳幼児心理学、保健、遊びなどをバランスよく学んでいる専門家にゆだねるべきところはお任せください。例えば入園直後の慣らし保育は、まさに心の安定を得られていないお子さんが、リスクの高い状況を避けるためにとても大切な対応です。
「子ども主体」、「子どもの人権尊重」とは、大人の都合に左右されず、健康を維持し成長を保証されることです。もちろん保育園は社会生活を送り家計を支え、さらにキャリアを積み、自己の人生の充実と社会貢献に頑張っておられる保護者様を大いに応援していきます。かたや子どもたちにとっても大事な時がありますので、緩急使い分け、ポイントを意識し上手にお互いが幸せな時間を過ごせるように心がけていけば心配はありません。
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