「ごっこ」の深まり
2024.09.10

いよいよ模倣遊びも具体性をもったイメージへと進んできています。お水という変化に富む素材を直接手先で扱いながら、指先の感覚を鍛え、具体的な玩具によって人との関係性や、時間経過、母親、お客さん、店員さん等の役割を演じることで、なりきる(つもり)を何度も行うことで、それぞれのやるべきことや口調のイメージを自分の心の中で確実なものにしていこうと、楽しみながら努力しています。
ここで必要になってくるのが相手の存在です。一人では面白くない、自分のイメージ通り、感謝の言葉を言ってもらったり、食べさせたり、布団をかけてあげ、お世話することで、大人の役割や子どもとしてどんな言葉を発信したらよいかなどを身につけていきます。このやり取りを試すためにはどうしても大人や仲間が必要になるのです。
しかしまだ仲間はそこまで相手の気持ちを汲み取って、自分の世界には入っていくことができません。この段階では大人の配慮がまだまだ必要なのです。その気にさせてくれる大人の反応があってこそ、子ども自身は心の満足を得ることができるのです。
素材との接点、人との接点、この二つの環境は、今の2歳児クラスさんにとって、大切な必要欠くべからざる時間です。大人が意識して関われば、子どもたちの想像上のイメージ作りはとても充実していくことでしょう。だからそのイメージの元となるお話、絵本はなおさら必要となります。ご家庭でどうぞ親御さんのお膝の上、添い寝の時間、わずかな時間でも良いのです。子どもたちの安心と想像力の根元を育ててあげてください。これこそ物には代えられない「一生の宝物」になることは間違いありません。
カテゴリ:発達
リスク管理の大切さ
2024.09.10

おはようございます。
先日の火曜日、久しぶりの園庭に、子どもたちが飛び出したときのことでした。立派に育ってきた玄関わきのオリーブの木で「ひやり」とすることがありました。木から枝が出ているのですが、その高さが丁度子どものくびの高さぐらいになってきたのですが、その「Y」の部分に頭を挟んで身動きが取れなくなった子どもがいました。保育士がすぐに気付き大事には至りませんでしたが、改めて子どもの思わぬ行動と育っていく樹木にも危険が潜んでいることを教えられました。
オリーブにはかわいそうなことですが、その日のうちに問題部分をカットし、間髪を入れず職員で集まり、報告と他の自然にも危険が潜んでいないかを検討しました。
カテゴリ:生き物と子ども
孫の成長
2024.09.10

投資はまだはやい!
おはようございます。
母の出産が近づきゆっくりと休んでもらいたいと、1歳5ケ月の孫が週末に一人で泊まりに来ました。わずかな期間にも関わらず、この時期の子どもはとても成長が早いものだと感心させられます。何年ぶりでしょうか?孫を挟み川の字に就寝し、小さな体で最高の寝相の悪さであっちこっちに転がっていきます。それでも夜中は一度も起きることなく、朝方も目が覚めてもジジババが寝ていると、じっと見つめた後また横になって寝ていました。幼いなりに状況が分かるようになってきたのでしょうか?
食事もブロッコリーとポテトが大好きで良く食べます。遊びは相変わらずあっちこっちを探検し、不安なところや自分で行けないところには、手を握りに来て「連れていって!」と頼みに来ます。おしっこやうんちが出た時はおむつを指さし、変な顔をして不快を訴えてきます。多くても1週間に1度しか会いませんので、より成長を感じやすいのかもしれません。ほとんど寝ている以外は目が離せませんね!
保護者の皆様の「今」が大変であることは良く分かります。若い頃同じことをしてきたはずですが、人間はそのような苦労は忘れてしまいます。一時の大変さを乗り越えるためには、「若さ」、「協力」、「楽しさ」は欠かすことができないと思います。
今振り返るとあれほど楽しく、充実し、子どもを育てることで子どもから学んだ時期はなかったと思います。大人になった子どもは、なにかと今の私たちを心配してくれます。自立し自分の家庭を持った時、親の苦労はわかるものですね。「親はいつまでも子どもを心配するもの」、「子どもが親のことを思いやるようになったら親の末期だ」いつまでも心配できる自分を保っていくため努力したいと思います。
カテゴリ:子育て