小澤征爾さん 逝く
2024.02.16

おはようございます。
指揮者の小澤征爾さんがこの世を去りました。「世界の小澤」として名をはせた氏、実は「人たらし」で努力家、独特な個性を持つ人だったようです。小澤さんは世界中のオーケストラという大家族を率いて活躍し、メンバーが口々にするのは「一緒に演奏することの楽しさ」でした。楽譜は最も長いと言われたオペラも暗譜したうえで臨み、演奏者ひとり一人の良さを最大限引き出すため、演奏者を引き込む(その気にさせる)情熱的な力を持っていました。でもそれは音楽をしない時にも準備があったことが報道されていました。コンサートを支える人々と談笑、一緒に「蕎麦つくり」、「人たらし」のエピソードはたくさん残っているそうです。
晩年テレビのインタビューで「若い人たちへ言葉を残すとしたら…」の質問に「個」の大切さを伝えました。「最近の日本人は何でもみんなの合意を大切にしようとする」、「一人の力はみんなの思いを変える力がある」、「個を磨くことの大切さがあってこそ、集団に及ぼす影響力を持つことができる。」その様に感じました。
私たちが行っている乳幼児保育も「個」を大切にすべきと言われています。青年に向けて伝えている思いとは異なるかもしれませんが、人間は誰もが「個」がスタートラインであることは確かです。その「個」に最大限敬意を払い、伸びる力を引き出そうとすることは、年長者の役割であると同時に、本人は自分の力をどこまでも信じ、努力できる心を自分自身で育てていくことが大切なのだと思います。
小澤氏の述べた「個の大切さ」とは、自分自身に挑戦し続ける心の持ちようと努力なのだ
カテゴリ:生き方
「弱さ」と生きる 法政大学前総長 田中優子
2024.02.09

おはようございます。
いつも辛口?な論評で表現する田中氏の「視座(中日2.4)」を楽しみにしています。今回も様々な話題を政治、自然災害、国土、愛国心、職業、科学、美質の視点から述べ、説得力を感じる文章でした。うまく纏められませんが概略は下記の通りです。 近代化を目指した日本の分岐点は明治維新に始まります。富国強兵、殖産興業を合言葉に外国に追い付け追い越せと、「自国の弱さをわきまえず」中国、東南アジアに武力進出、結果敗戦間際の原爆で多大な放射能被害を受けたにもかかわらず、地震国の脆弱な土地に原発を作り続けてきました。また「持っていないものを得ようとする欲得」は日本の基盤産業である農業、漁業をも衰退させ、環境に配慮しない工業化による弊害(水俣病、四日市ぜんそく等)すらもたらしました。政治は金にまみれ私欲の塊に成り下がりつつあります。小さな国土、災害の多い土地、資源はなく輸入に頼り、物質の豊かさを求め続けてきた日本という国が、「身の程を知れ」と言われているかのようです。(詳細は原文をお読みください。)
美しい文化、国土を千年の昔から継承し、様々な職能技術を知恵と工夫で「日本らしさ」に作り変えてきた誇りを忘れてはならないと思います。そのためには脆弱な日本という国の弱さこそを強みと考え、政策に反映できるように努力していかなければなりません。技術革新で世界をリードしていく力は大いに進めるべきですが、根本の国らしさを忘れてしまっては、育児、子どもの保育教育もおかしな方向を向いてしまいそうで危機を感じます。
カテゴリ:政治・国際状況
うんなんUmuUmu産後こうなりまんねんカレンダー
2024.02.09

おはようございます。
ちょっと楽しそうな川柳カレンダーを見つけたのでお知らせしますね!保育園で取り寄せている「日本ミック 切り抜き記事(保育と幼児教育版)」で紹介されていました。島根県出雲市に近い雲南市発信の情報です。【産後期に母親が赤ちゃんを世話して感じた戸惑いやパートナーへの不満など、産後の「あるある」をつづった川柳を、雲南市在住の助産師ら30~40代の女性7人でつくる団体がカレンダーにまとめた。今まさに育児をしている人だけでなく、子育てを終えた祖父母世代などからも、幅広い共感を呼んでいる。」
「聞いてない 赤ちゃん寝ないと 聞いてない」、「子ども寝ず 夫は寝てるぞ 我先に」子育て時代を振り返ると、私などは耳が痛くなりますが、辛さを笑い飛ばすのもストレス解消に良いかもしれませんね。行ってらっしゃい。
カテゴリ:子育て