孫パワー全開! 全力対応のジジババ
2024.02.16

おはようございます。
先週末連休に息子夫婦と孫が我が家に泊りました。久しぶりに添い寝し、すんなり朝を迎えるはずが、午前3時に突如孫が起き、ジジババはてんやわんやとなりました。交替しながら寝かしつけようと1時間くらい格闘したのですが、最後は隣室のママ(つわりのため夫婦だけで就寝)が引き取り無事解決、「母はつよし!」でした(一瞬のうちに終息)。日中も近所の公園に連れて行ったり(初ブランコ)、部屋で共にあそび、久しぶりの乳児育児生活は抱っこの重みで肩はこるわ、神経は使うわで、こんなに大変だったかな?と二人で苦笑い。しかしこの時期の子どもは本当に好奇心旺盛で、しかも用意されたおもちゃよりもモップや台所、2階への階段、洗面所と大人が使う場所、物に執拗に興味を示します。その好奇心に改めて驚くとともに、動きの速さ(ズリバイ、ハイハイ、つかまり立ち、何でもたたく、口に入れる、本物のリモコン、携帯電話、コード、机の下、ハンガースタンド、引き出し)とこだわり(風呂に入れば手桶を離さず、置いてあるビン類を倒す)は、数え上げればきりがありません。
そんな生きることへの凄まじい執着は、旺盛な食欲、抱っこしたときのずっしりとした肉質、動こうとする筋力の手応えなど随所で感じられます。神経が昂り自分でもどうしようもなくなるため、午睡も中々寝付くまで手ごわいです。そんな時は保育士の禁じ手スマフォの「トントントマト・・・(^^♪」!に頼っています。できるだけデジタル機器や映像は使いたくないのですが、さんざんあそび倒した後のため、この時だけは自分も家内も保育士であることを忘れいい加減(中庸)に育児を楽しみます。こんな調子でハチャメチャな孫育ですので、普段もどうぞ「帆走者」程度でお付き合いください。保育者、教育者といえ所詮人間です。大切にしていることは、お互いさまでみんなしんどい思いをして子育てに向かっているということ、同じ仲間なんです。お互いのしんどさ、子どもの面白いところ語り合いたいですね!行ってらっしゃい。
カテゴリ:子育て
小澤征爾さん 逝く
2024.02.16

おはようございます。
指揮者の小澤征爾さんがこの世を去りました。「世界の小澤」として名をはせた氏、実は「人たらし」で努力家、独特な個性を持つ人だったようです。小澤さんは世界中のオーケストラという大家族を率いて活躍し、メンバーが口々にするのは「一緒に演奏することの楽しさ」でした。楽譜は最も長いと言われたオペラも暗譜したうえで臨み、演奏者ひとり一人の良さを最大限引き出すため、演奏者を引き込む(その気にさせる)情熱的な力を持っていました。でもそれは音楽をしない時にも準備があったことが報道されていました。コンサートを支える人々と談笑、一緒に「蕎麦つくり」、「人たらし」のエピソードはたくさん残っているそうです。
晩年テレビのインタビューで「若い人たちへ言葉を残すとしたら…」の質問に「個」の大切さを伝えました。「最近の日本人は何でもみんなの合意を大切にしようとする」、「一人の力はみんなの思いを変える力がある」、「個を磨くことの大切さがあってこそ、集団に及ぼす影響力を持つことができる。」その様に感じました。
私たちが行っている乳幼児保育も「個」を大切にすべきと言われています。青年に向けて伝えている思いとは異なるかもしれませんが、人間は誰もが「個」がスタートラインであることは確かです。その「個」に最大限敬意を払い、伸びる力を引き出そうとすることは、年長者の役割であると同時に、本人は自分の力をどこまでも信じ、努力できる心を自分自身で育てていくことが大切なのだと思います。
小澤氏の述べた「個の大切さ」とは、自分自身に挑戦し続ける心の持ちようと努力なのだ
カテゴリ:生き方
「弱さ」と生きる 法政大学前総長 田中優子
2024.02.09

おはようございます。
いつも辛口?な論評で表現する田中氏の「視座(中日2.4)」を楽しみにしています。今回も様々な話題を政治、自然災害、国土、愛国心、職業、科学、美質の視点から述べ、説得力を感じる文章でした。うまく纏められませんが概略は下記の通りです。 近代化を目指した日本の分岐点は明治維新に始まります。富国強兵、殖産興業を合言葉に外国に追い付け追い越せと、「自国の弱さをわきまえず」中国、東南アジアに武力進出、結果敗戦間際の原爆で多大な放射能被害を受けたにもかかわらず、地震国の脆弱な土地に原発を作り続けてきました。また「持っていないものを得ようとする欲得」は日本の基盤産業である農業、漁業をも衰退させ、環境に配慮しない工業化による弊害(水俣病、四日市ぜんそく等)すらもたらしました。政治は金にまみれ私欲の塊に成り下がりつつあります。小さな国土、災害の多い土地、資源はなく輸入に頼り、物質の豊かさを求め続けてきた日本という国が、「身の程を知れ」と言われているかのようです。(詳細は原文をお読みください。)
美しい文化、国土を千年の昔から継承し、様々な職能技術を知恵と工夫で「日本らしさ」に作り変えてきた誇りを忘れてはならないと思います。そのためには脆弱な日本という国の弱さこそを強みと考え、政策に反映できるように努力していかなければなりません。技術革新で世界をリードしていく力は大いに進めるべきですが、根本の国らしさを忘れてしまっては、育児、子どもの保育教育もおかしな方向を向いてしまいそうで危機を感じます。
カテゴリ:政治・国際状況